いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【サンタさんから五右衛門風呂のフタもらいました】

今現在、引越した山奥の事務所内にある五右衛門風呂はまだ使える状態ではありませんが、近所のおばーちゃんズに修繕の進捗も兼ねて「釜のフタがない」と世間話で言ってたら、不在の間に一足早くサンタさんが家の脇に置いて行ってくれていました。

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どうやら事務所の裏のおばーちゃんサンタからのプレゼントのようですv。

ありがとうサンタさん

#いなか暮らし #中山間地 #山村 #高野町

【キツネもらって皮なめし(写真注意。生皮です)】

 

「何でも食べるよー」と地域の方に言っていたら(好き嫌いが無い、と言う意味ではなく本当に虫から木の実から野草も何でも食べます)、地域の方から畑を荒らしていて駆除されたキツネ一頭まるごとの差し入れ頂きました。

お亡くなり状態だったので、肉は使わず、毛皮だけ自分で剥いだのが写真の状態です。
もったいないので、なめして革にする予定。

※基本的に有害駆除された動物のうちイノシシやシカは一部食用にされますが、それ以外の動物は全部とは言いませんが「生ゴミ」として処分されます。
ただただ生ゴミ扱いで処理されるのであれば有効利用した方が「命をつないでいく」という点において良いのではないか?と考えているので、肉の部分や皮の部分を出来る範囲で活用していく予定です。
 その活用においても、野生動物なので、解体中の血液感染やダニによる感染症の重大リスクを自己責任で負いながらやっています。決して遊びでやっているわけではありません。

 

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※忙しくて全然更新できていませんでしたが、色々地域づくりの仕掛けの準備やってまーす。

【地域おこし協力隊 導入サポート完了しました】


テレビ番組「ボンビーガール」でも活躍されていますが、かつらぎ町山崎地区にて、当団体がサポートして募集していた「地域おこし協力隊」1名の内定が無事決まりました。


ゼロからお手伝いして、地域の方と共に、
・地域での協力隊制度の説明
・地元団体の立ち上げ
・住み家の確保
・地域住民への説明
・役場との折衝
・外から来た協力隊員が十分能力が発揮できるように町の規定の変更依頼
・募集内容打合せ
・募集要項づくり
・告知
・見学立会い、他etc・・・。長かった。


1年半かけて動き、やっと一つのめどがつきました~。

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【あしもとみーつけた!】

あぜ道を歩いていてふと足元を見たら、珍しい野菊が咲いていました。

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一つの株から白と紫の両方の花が咲いていました。

 

ドライにしたらキレイかな?と一瞬思いましたが、ハイブリッドな個体は3個体くらいしか生えておらず、来年も見たいのでそっとしておきました。

【ひのき紐、帽子に編んでくれる人いないかな?】

 
山間部で、夫婦二人で全部手作業で作っている薄さ約0.02mmのヒノキのヒモ。
今では日本中のほとんどが中国産に変わってしまい失われる寸前の光景を見学させていただきました。

 

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樹齢80年~100年のヒノキの中でも銘木のみを使って、うすーく、うすーく、しかも均一にカンナで削ります。
お父さんが削って、お母さんがキャッチ。二人でひとつ。
 
出来上がったヒモからは良い匂いがしました。
 
このヒモ、ほとんどが「結ぶ」ために使われているようです。
ただ、それだけでは職人さんが作ったはこのモノの良さは伝わりづらいので、何かカタチのあるものに楽しみながら仕上げてくれる人がいないか探しています。
 
かつて実際には、このひのき紐をよじって細いヒモにして編んで帽子を作っていたそうなので帽子は作れると思います。
他にも、何か作れそう、作ってみたいという方おられたら是非ご連絡くださいm(__)m
 

【トウキの収穫はじまる】


事務所の近所で、漢方で使われる生薬のトウキ(当帰)の収穫が始まったので見学に行ったら・・・もう終わっていて干してました。

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葉の見た目はセリに似ていて、葉を傷つけるとかなり強いセロリ臭がします。 臭い匂いでは無いのですが、セロリ臭です。効きそうな匂い!
これから2月、3月までかけて、干して⇒洗浄して⇒干して、という工程を繰り返し続けるそうです。
非常に手間のかかる薬草みたい・・・。

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当地高野町富貴のトウキは、ウィキを見ると、中でも最高の品らしい。
ーーーーートウキ情報 byウィキーーーーー
江戸時代、全国各地域の藩により、特産品・製薬材料の商業品種として栽培が推奨された。8代将軍徳川吉宗の、薬種業の振興政策により全国各所に派遣された幕府奥御庭方で本草学者の植村左平次(植村政勝)および随行の大和国で代々続く吉野葛生産者で本草学者の森野藤助(森野通貞)らに大和国奈良県)で見出され、森野により栽培加工法が確立された「大和当帰」(主な生産地・宇陀郡)が優れた品種であるとされ、中でも奈良県五條市大深、和歌山県高野町富貴で生産される「大深当帰」が最高の品である、とされた。
薬用植物として根は血液循環を高める作用があり、充血によって生じる痛みの緩和に有効。膿を出し、肉芽形成作用があるとされている。四物湯、当帰芍薬散、当帰建中湯、補中益気湯、紫雲膏、当帰湯などの漢方方剤に使われる。


#薬草 #漢方 #トウキ #当帰 #栽培 #富貴 

【柿の葉寿司ワークショップ参加者の皆様へ】

現場では作業しながらのメモは難しかったということで、師匠(当団体には色んな師匠がおります)にレシピ部分を聞いてきました。

ご自宅での練習にお使いくださいm(__)m

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<生サバを使う〆サバ>(時間はサバのサイズにより調整する)
・バットに塩を敷き詰めて、そこに生サバ1匹をまんべんなく付ける
・バットの上でサバの尻尾を持ちながら動かして塩を振り落す
・3時間おいとく
・塩を洗い流して水分を丁寧にふき取る
・お酢に30分つける
完成
※冷蔵庫で1日寝かせるとより馴染んで美味しいようです

<柿の葉寿司用 酢飯
米1升に対して、米酢1合、砂糖150g、塩50g
・鍋に入れて沸騰させないように溶かして、冷ます。
・炊き立てのご飯に、一気に入れて混ぜる(ご飯を切りながら)
・良く冷ましてから使う

ということでした。
イベント後にみなさんが作られた柿の葉寿司の残ったものを頂き、一晩寝かせた後に食しました。優しい味と紅葉した柿の葉で見た目にも楽しく、大変美味しく頂きました。

 

ちなみに前回の柿の葉寿司WSに参加できなかった方から2回目のご要望を頂いているのですが、12月に再度柿の葉寿司作りWSを開催したら「行きたいです!」という方おられますか?