いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

Event schedule2018 いなか伝承社 2018年イベント予定表

Japanese countryside experience program

◆1/28   Drinking comparison of 33 kinds of tea (local tea • wild grass tea • herbal tea)

◆2/22  Traditional Japanese event "Nanakusagayu". Participants cook rice porridge after picking wild grass.

 

◆In mid-March 

While learning from local elderly people, we will repair stone walls.

◆In late April  

Specialized in marine products.An event that takes sea creatures not in line with supermarkets and cook them. 

◆In May     

Collection of spring creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆Between March and May   

Cook the spring material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

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◆In late June  

Experience enjoying nature in the countryside at a school in the mountains and making local cuisine with local mothers

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 ◆In mid-July    

Experience riding on a traditional "Tarai boat".

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◆In late July  

Collection of summer creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In early August 

Experience enjoying nature in the countryside at a school in the mountains and making local special buddhist cuisine with local mothers

◆In July or August 

Experience to be covered with mud in a deep rice field

◆Between June and August 

Cook the summer material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

 ◆Once in July, August and September 

In the mountains, everyone catches insects from noon to night and eats them.

◆Sometime between July and September 

A yoga event for children up to 2 years old.

In September or October  Event to harvest and eat ripe figs with no pesticide

 ◆In October  

Collection of autumn creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In November 

Self-brewed, insect fermented seasoning tasting party

◆Between September and November   

Cook the autumn material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

 ◆In early December  

Collection of winter creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In mid-December  

Traditional Japanese rice cake making experience. Everyone makes special rice cake.

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※Since I was asked by a foreigner, I translated it into English.
I'm sorry if my English sentences were wrong.

【失われた伝統調味料の復活にチャレンジ。「エンドウ豆味噌」】

現在地域資源を調査しているエリアで、かつて夏の時期にエンドウ豆で味噌を作っていた文化があることが分かり、ただ現在は誰も作っておらず、作り方を知っている人もいないことが判明したので、独自に自分のところでエンドウ豆味噌を作ってみることにしました。

昨年夏に実際に仕込んで、半年ほど経ったのでちょっとフタを開けて様子見。

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夏場に仕込んだ時はカビが不安でしたが綺麗な状態で、上がっていた「たまり」をすくって舐めてみるとちゃんとエンドウ豆フレーバーの感じられる状態になっていました。
ただ、塩気はまだ角があったので、もう少し寝かせてから再度試食してみることにしました。

地元の方からの聞き取りするにも、発酵・熟成させるにも、「地域資源の掘り起こしと可視化」には時間がかかります。

地域おこし協力隊通信 まとめて掲載

当団体「いなか伝承社」の代表田中が、2016年4月より和歌山県高野町から業務委託されている「高野町地域おこし協力隊」活動の一環で出しているミニ新聞「たなかめ通信」です。(実際に配っているのは白黒ですが、今回掲載しているのはフルカラー版)

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一部かぶる部分もありますが、基本的にいなか伝承社の活動とは別に行っています。

 

ただ、ご当地ローカル新聞やフリーペーパーが存在せず、高野町地域おこし協力隊HPなども無く、毎月コツコツと活動してこの新聞も毎月欠かさず発行しているのですが、実績を残す場が無いのでコッチに掲載しました。

2017年4月より発行を開始して、毎月書いて既に10号まで発行しています。

※特にチェックしてくれる方は居ないので、誤字脱字、構成のおかしい点などはご容赦下さい。

(以下のリンクからPDFをダウンロードして下さい)。

https://files.acrobat.com/a/preview/aaf96baa-643b-40af-b852-5014eae0c9f5

 

元々、地域おこし協力隊に対して住民の方からは、制度の認識が無く、プラスイメージも無く、行政の協力隊へのフォローが不十分で、行政の活動自体があまり良くは思われていない地域でマイナス状態から活動しているので、大きな花火は揚げずに、協力隊制度への認識を埋めたり、まずは個人の存在を認知して頂くためにコツコツ書いています。

 

#地域おこし協力隊 #広報 #発信 #協力隊新聞 #高野町 #和歌山県

【高野町で初の昆虫食イベント開催】

※今回は見た目がご家庭の「G」そっくりすぎて精神的なダメージを負われる方がいるといけないので虫の写真はUPしていません。
 
・真冬の山の中でぱぱっと捕まえられる昆虫はどれぐらいいるか
・真冬の川(上流部)の中でぱぱっと捕まえられる昆虫はどれぐらいいるか
の調査も兼ねて昆虫食イベント化したら、開催2日前告知にも関わらず、お三方が遠くから参加してくれました。
 
寒いけれども穏やかな気候の中、1時間くらいずつ調査して、
山からはオオゴキブリ(植物食性で山に住み、朽ち木を分解してくれる益虫です)とクサギカメムシの成虫他が採集でき、川からはカワゲラ類の幼虫他が採集できました。
その後、みんなで調理して全部頂きました。
個人的な味の感想としては、カワゲラ>オオゴキブリ>>>クサギカメムシ(パクチー好きにはいいかも)。

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やってみて、
メリット
・氷点下になる地域なのでクモもダニもムカデも眠っていて向こうから攻撃してくることは無い。割と安全。
・虫が食事していないので臭みが少ない
・見つけた虫は寝ぼけているので簡単に捕まえられる
 
デメリット
・川虫類は一匹当たりが小さすぎて量の確保が難しい。いろんな調理に向かない
・増水していると長靴では行動範囲が狭まってしまう。
・短時間では見つかる種類が少ない
・短時間では見つかる量が少ない
・氷点下になる地域では参加者の交通手段が限られる
・山と川では野草がほとんど見つからないか量が少ない(田畑なら冬でももっと採れる。川原が増水していたのもあるけれど)
 
良いこともあるんだけれど、当地で冬に昆虫食イベントをやるとしたら、長時間かけても採集・試食したい人を集めないと厳しいかなぁ。
 
#昆虫食 #調査 #調理 #川虫 #女子大生ゴキブリを愛でる #高野町

【珍しく雪が溶けそうなので、急遽募集してみる。1/10】

「真冬の昆虫食+α (調査も兼ねて)@和歌山県高野町

季節は真冬で見た感じ昆虫は居なさそうですが、近隣で朽ち木の多い森があったので、朽ち木の中で隠れている昆虫(冬場は体内の消化物や未消化物が少ないので臭みも無いはず)を探して食べてみます。
ついでに清流も近所にあるのでカワムシ類も採集します。

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日時:1/10 10時~13時半ごろ
内容:
1.朽ち木の内部及び下部にいる昆虫採集(オオゴキブリなど)
 ※オオゴキブリは植物食性です。雑食ではありません。
2.水深の浅い清流でカワムシ採集(他の生き物を採る可能性もあります)
3.共同調理
4.実食

集合場所:
旧筒香小学校(和歌山県伊都郡高野町中筒香244)
アクセス方法:車、コミュニティバス、JR橋本駅に送迎(要事前連絡)
コミュニティバスは、
行き JR隅田駅前8:28発⇒筒香小学校前9:30ごろ着(フリー乗降区間)。降りてすぐ
帰り 筒香小学校前15:40発⇒JR隅田駅前16:42着。 片道600円。帰りはイベント終了時刻と時間差があるので参加人数が少ない場合はJR橋本駅まで送迎できます(たぶん人数少ないはず。要事前連絡)
※月曜と火曜の暖かい雨の後で積雪も全部解けて、たぶん車でも上がって来れます。

持ち物:
軍手、丈の長い長靴、両手が空くリュックのようなもの、折りたたみノコギリ(あれば)、大き目のマイナスドライバーやノミ(朽ち木を崩す用)、汚れても良い格好、飲み物、弁当(必要な方は。現場には売っていません)

参加費:調査なので無料。ただし保険加入しないのでケガが気になる方はご遠慮下さい。

お問合せ・お申込:
inakadss@gmail.com(田中)まで。

#昆虫食 # #野食 #朽ち木 # # #川虫

【いのちの更新が分かりやすい森だった】

昨日天気が良かったので、また雪山の森に地域資源の調査に行ってきました。

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朝から登って、いくつかの分岐を行ったり来たりしながら調査してぼんやりと見えてきたこと。
それは、この森は「いのちの更新が分かりやすい森」ということ。
かつては周辺集落の住民が往来して生活物資を運んだ道も、高齢化に伴って通る人も減り、道普請(集落みんなで行う道の整備)もされなくなり、倒木があちらこちらにそのままの姿で、時には道をふさいで転がっていました。
その倒木をつつくと、微生物や昆虫によって十分に分解されており、スカスカでボロボロと崩れていきました。

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このような倒木の内部には越冬のためや分解のために昆虫が暮らし、既にボロボロになって崩れ落ちた木っ端はより細かくなって森の土となり次の世代を育てます。

歩道の上の倒木が放置されていた分、その朽ちた木っ端で歩道は割りとフカフカな部分も多く、一般的な山道ともまた違った感触でした。そして、フカフカな地面の下にはミミズが育ち、それを食べにきたイノシシの掘った跡もたくさんありました。

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当エリアの高野町内は世界遺産高野山のお寺の建材や仏前に供える木々を支えるための意味合いもあって人工林が多く、スキ・ヒノキ・コウヤマキ、マツなどばかりで歩いていても生態系の変化があまり楽しめない山道も多いのですが、この地は真冬でも「視覚的に」楽しめる森でした。

ちびっこ達に、木の一生と森や生態系との関わりを説明するのに良い場だと感じました。

# # #生態系 #木の一生 #更新 #いのち #朽ち木 #分解 #視覚的 #地域資源

【酢酸菌で新食感なものをイチから作ってみた】

半年かけて手作りで柿から柿酢を醸造し、その副産物であるゲル状物質(セルロースの塊)から柿酢を抜いて、紅茶シロップに漬け込んで作りました。
 
ゲル状物質の作り方はナタデココ(下部に詳細)とほぼ同じです。それを紅茶シロップに漬けるだけ。
 
ナタデココと同じコリコリ&クニクニっとしたキモチいい食感が紅茶味で楽しめます。美味しくて食物繊維たっぷり。
シロップを変えれば違う味でも楽しめます(ただし、一部セルロースが萎縮したものあり)。

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※ナタ・デ・ココとは、ココナッツの汁を発酵させたゲル状のもので、フィリピン発祥の伝統食品である。
ココナッツの実の内部に含まれるココナッツ水と呼ばれる液体に、酢酸菌の一種であるアセトバクター・キシリナム(ナタ菌)を加えて発酵させると、表面から凝固してゆくので、一定の厚みになったところでさいの目に切り食用に供する。このゲル状物質は、ほとんど菌の合成するセルロースから成る。寒天に近い外観ながら、独特の歯ごたえがある食感をもち、カロリーが低く、食物繊維が多いのでダイエット食や特定保健用食品としても利用されている。by Wikipedia
 
#醸造 #発酵 #新食感 #柿 #柿酢 #ナタデココ #酢酸菌 #セルロース #副産物を利用 #地域資源活用