いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【インターン生、無事終えました!】

神戸女子大学から10日間、当団体「いなか伝承社」のインターンシップに来てくれていた大学生が本日最終日を迎え、無事修了しました。
 
山奥の、ガソリンスタンドもコンビニも信号もない集落の中で住みながら、普通の就活のためのインターンシップとは全然異なる内容であるとともに、一つの地域おこしの手法だけにとらわれず、団体で行っている期間中の同時並行の全ての企画について参加・見学して頂いて、「考え方」や「どうしてそうなるのか」なども学んでもらいました。

f:id:inakadss:20180830232229j:plain

関わって頂いた皆様、お時間を頂いてありがとうございました。
 
今後の本人の生き方の参考になればいいなぁと思います。
 
ーーー以下、本人に最終日の今日「振り返り」を行わせて書いてもらった感想です。そのままコピペしますので伝わらない部分もあるかと思いますが、なんとなーくでお読み下さいーーー
 
◎イメージどのように変わったか(インターン前とインターン後)
・廃校で撮影会って何?撮影して帰るだけと思った。→ただ撮影会して帰って頂くのではなく、イベントで受け入れた人の面倒は最後まで見る(わざわざ遠くから来てくれたから)。 廃校を利用して撮影会をすることで、廃校の良いところを外部に発信できて、若い人たちの力でリピーターが増えて、地域の人とも交流できる。普段あまり目につかない廃校を、地域おこしに使うのは意外だったが、面白い(それぞれの学校に良い場所あるから)。
 
高野町高野山(宗教)のイメージしかなかった→宗教的観光地のイメージもまだあるが、日本でもあまり知られていない、貴重な桧紐や薄板を生み出す人間国宝級の●●さん夫婦や●●さんなど、素晴らしい伝統を受け継ぐ方々がいる。大自然の腕に抱かれてるような美しいのどかな場所。歴史と伝統と自然が共存。高野豆腐以外にみょうがが特産品であることも初めて知った。
何より、よそ者の私に対しても優しく接してくれたのが嬉しい。人も素晴らしい。
見学したいと急に言ったにも関わらず快く受け入れてくれた。
 
・地域おこしは、農業やって商品開発して県外などに売り出すイメージ強かった(一方的)。イベントやってるぼんやりしたイメージ→今回こっちに来てみると、実際には多くのイベントがある。でも、満足して帰ってもらっただけでは、リピーターが増えないことが分かった。
地域の人と、イベント参加者が直接関われるように企画しなければいけないことの難しさ(旧筒香小学校の図書館活用にはどうすればよいか企画する時に実感)。
他にも、薬草探してもくもくと切って、飲み比べしてっていう地道な作業も裏でやってることは知らなかった。農業にしても、地域の人と協力して、朝早く起きて汗水流して育てている。廃校での撮影会、昆虫食など普段人が目につかない違ったことをやることで他の人に知ってもらえる(稲作体験だとどこでもやってるから、誰も行きたがらない)。
 
伝統工芸品についても、今それがどういう状況なのか(風前の灯火、日本に一組だけとか)ということが本人たちから聞けたので、史学科としては興味深かった。
障がい者への接し方に悩んでいたので、施設の所長さんと話して、普通に接すれば良いということが分かった。
地域おこしのイベントの企画まで考えることができた(まだやってないが)。
農業はここに来る前(小学生以来)にもやったことあるが、田植えか野菜の種植えくらいなので、こっちに来て久しぶりに本格的にやりたかった。充電型の草刈りも。植えて水やりだけじゃなく、出荷するところも見たかった。草刈りができたのでそれでも満足。
 
◎提案(~がしたかったとか)
イベントにもっと関わりたかった(森のようちえんとか昆虫食)
和歌山県以外の親子どもや地域の人と触れあえる機会にもなるので。子どもも好きだし、大学の文化祭で子どもに接して慣れたので。
 
◎楽しかったこと
建築関係の方々に廃校を案内した
農業の手伝い
福祉関係の方々と打ち合わせ
薬草茶飲み比べ
 
◎しんどかったこと
唯一辛いと思ったのは、真夜中の2時半に起きることで、それ以外は楽しかったので、特に辛いとは思わなかった。
 
インターンのあとどうしたいか
ここに来る前の私と同じく、和歌山県民含めてたいていの人は、高野町高野山という宗教的観光地のイメージばかり強いと思うので、学生の私が出来ることは、インターンシップ事後報告会で、高野町の伝統工芸や地域の人の優しさを伝えて高野町の良さを発信していく。
他の地域でやった農業のこととかも。
大学か部活のイベント、授業で何か発表する機会があれば、そちら方面でも伝えていきたい(先生方にも伝わるように)。
時間があれば、歴史ばかり研究するのではなく、和歌山県民俗学、特産品も独学で調べたい。
 
ーーーコピペ以上ーーーーーーーーーーーー
 
頑張ってくれて、色々と「気付く」ことがあり、「学び」を持って帰ってもらえたようです。(*´-∀-)ホッ-3

f:id:inakadss:20180830232306p:plain

 
#実践的 #インターンシップ #NPO #いなか伝承社 #山村 #限界集落 #地域おこしの現場から #大学生 #学び #気付き #人生の役に立つ #学びたいことが学べるようにコーディネート
 

【インターン生受入れ4日目】

現在、神戸女子大学の大学生を受け入れています。

フィールドで薬草摘みのお手伝いをして頂いたり、薬草茶42種類の飲み比べをして味や香りの比較を手伝ってもらったりしました。

f:id:inakadss:20180825081100j:plain

f:id:inakadss:20180825081105j:plain

f:id:inakadss:20180825081110j:plain

その他、本人が「福祉」の世界にも関心があるようなので、福祉関係のつながりのある所にも伺って、現場の話を教えて頂きました

f:id:inakadss:20180825081132j:plain

#インターンシップ #大学生 #人材育成 #学びたいことを学べるようにコーディネート #いろいろ学べば良い #限界集落

【テレビ番組つくりのお手伝い~】

本日23日18時30分~19時放送の番組「あすのWA」(NHK総合。たぶん見れるのは和歌山のみ)の旅コーナーのコーディネートをお手伝いしました。

団体名も代表の顔も出ませんが、良かったら見てね~

※ふつーのガイドブックには載っていない「いなかの」人や自然や場所にも色々とつながりがあるので、時々テレビ番組スタッフの方から問合せがあり、紹介や現地ガイドのコーディネートをやっています。

#和歌山 つながりを活かして #コーディネート # #自然 #いなか #テレビ番組

f:id:inakadss:20180823070606j:plain

【インターン受入れ初日】

遠くからインターン生が和歌山県高野町の山奥まで来てくれました。


初日ということで、オリエンテーションと初日研修を行い、「興味のあること」や「学びたいこと」について改めて考えてもらい、期間中により実りのあるインターンになるよう打ち合わせ。

当団体は普通の会社ではないのと、人材育成もテーマの一つになっているので、山村の現場で希望に沿った取り組みができるようコーディネートします。

 

真面目な学生さんで、「民俗学」「民族学」「歴史」「福祉」「農業」などに関心が高いようなので、つながりのある関連しそうな方のところに突撃するかもしれませんが、よろしくお願いいたします<(_ _)>

f:id:inakadss:20180822062119p:plain

【明日からインターン生を受入れまーす】

これまで和歌山県内の農山村の事業者の方とコラボして、学生や社会人を対象にした「いなか実践型インターンシップ」を2014年から実施しています。
和歌山の田舎で暮らしたい方・(都市部には無い)農山村の現場の仕事を知りたい方に主に活用していただいていましたが、今回初めて当団体「いなか伝承社」として受入れを行います。
 
地域おこしに関心のある神戸女子大学の大学生を10日間受入れ、
地域おこしの仕掛け実践のための、
地域資源の掘り起こし
地域資源の可視化
・可視化したプログラムの実践(商品化、体験プログラム化など)
限界集落でのつながり方
・都会と田舎のつなげ方
・地域の方とヨソモノのつなげ方
・広域で地域おこし活動を行う意味やメリット・デメリット
・地域おこし協力隊についての情報提供
・発信手段が限られる農山村からの情報発信や情報収集について
などなどを、現場で実践的に「肌で感じて」もらえたらいいなぁと思っています。
 
なるべくたくさんの気づきを持って帰れるよう、頑張ります!
 
#実践型 #インターンシップ #大学生 #社会人も受入れ #農山村 #限界集落 #現場で学ぶ #地域おこし #地域活性化 #地域資源の活用 #手段はいろいろ #仕掛けが大事 #神戸女子大学 

f:id:inakadss:20180820222304p:plain

【自然をまるごと頂くイベント(昆虫食含む)開催しました。テレビ出るよ~】

30種類以上の野生食材で20種類以上の料理が完成~。

 

滋賀と大阪、そして地元和歌山から、「何でも採って食べるよー」という好奇心旺盛な方々(ちびっこも!)に高野町の山奥集落にお越し頂きました。

f:id:inakadss:20180819222203j:plain

 昆虫食を経験されたことのある方と未体験の方がちょうどいい感じの割合になっていて、今回はちちんぷいぷい(毎日放送)の辻憲太郎さん&スタッフの方々にも同行・実食して頂いて、一日中虫や野草を採って食べるとゆー、一泊二日の濃い体験プログラムを提供!

 

みんなで網を持って捕まえて回り、今回も自然の中にいる食材を集めて頂きました。

f:id:inakadss:20180819222227j:plain

f:id:inakadss:20180819222238j:plain

 

f:id:inakadss:20180819222539j:plain

★今回の採集食材一覧 (猛暑により日中現場で出会える生物が非常に少なくなっていたので、事前に別場所での事前採集や差し入れ食材含む)

<山・田畑・野原系>

・オオゴキブリ(木屑を食べる森の分解者です、汚くありません)

ハラビロカマキリ、チョウセンカマキリ?

トノサマバッタコバネイナゴ、ヒナバッタ、ツマグロバッタ、マダラバッタ、ショウリョウバッタ、エンマコオロギ、キリギリス、ツユムシ

・ホシハラビロヘリカメムシマルカメムシキマダラカメムシ

クマゼミアブラゼミニイニイゼミ

・トンボ2種

・アリ1種

・カナブン?ドウガネブイブイ

セグロアシナガバチ

ヤスデ

・モンクロシャチホコ

<淡水系>

ゴリ、クロカワムシ(川虫)、アブラハヤ、サワガニ、シマドジョウ、アカザ、カワニナ、トノサマガエル

<植物系>

ドクダミカンゾウ、花ニラ、コゴミ、スベリヒユ、ヤナギタデ、アザミ

<その他>

スズメバチ酒、古民家で熟成されていた某飲み物

f:id:inakadss:20180819222925j:plain

f:id:inakadss:20180819222934j:plain

f:id:inakadss:20180819222948j:plain

f:id:inakadss:20180819223004j:plain

f:id:inakadss:20180819223012j:plain

そして、食材を捕まえてからは、(料理が出来る人も出来ない人も)みんなで調理。

今回も、みなさん初めての場所で、ほぼ普段使わない食材ばかりの中、手際よく調理していただき、テレビクルーの方も手伝ってくれました♪。

 

★今回の料理一覧

・バッタ、イナゴ、セミ、コオロギ、トンボ、オオゴキブリなどの素揚げ

・事前フン出しバッタと当日採り立てフレッシュバッタ(フンはあるが植物食性なので汚くはありません)の味の食べ比べ

カンゾウとコゴミとスベリヒユの天ぷら

・川魚の天ぷら タデ酢を添えて

・バッタの串揚げ

・アリの炒め物

カメムシの炒め物

・川虫の佃煮

・ゴリの卵とじ

・サワガニ素揚げ

スベリヒユと花ニラの味噌汁

ドクダミジェノベーゼパスタ

・モンクロシャチホコのサクラ餅

・モンクロシャチホコのサクラ餅天ぷら

・茹でモンクロシャチホコ

・ハチノコ炊き込みご飯

 

f:id:inakadss:20180819223057j:plain

f:id:inakadss:20180819223107j:plain

f:id:inakadss:20180819223117j:plain

f:id:inakadss:20180819223129j:plain

f:id:inakadss:20180819223137j:plain

f:id:inakadss:20180819223146j:plain

f:id:inakadss:20180819223156j:plain

どの料理も美味しかったです。主観ではなく、参加してくれた子供たち(初めは「そんなもの食べないー」と言っていましたが)や、取材に来てくれた辻さんやスタッフの方々も「美味しい」と言ってくれました。

「バッタはカッパえびせん」「カメムシは青リンゴ味」「アリは山椒味」「毛虫がサクラ餅味」なーんていうオモシロイ体験も今回は色々と提供できて、みんなの反応を見てるこちらも楽しめましたv 

ぜひ先入観を捨てて自然をまるごと一度味わってもらえたら!

ちなみに今回のイベントの一部内容は28日(火曜)のちちんぷいぷい内14:30~15:00のコーナーで放送されるらしいです(予定)。

 

今年度の残り開催は、第14回:9/15~16 です。日帰りと宿泊のどちらかを選べます。

【イベント詳細】 https://www.facebook.com/events/459379784498088/

 

日常の常識が変わる貴重な機会なので、ぜひ一度遊びにきてみて下さい~。

 

主催者ヒトコトコメント:あ~面白かった。

 

#何でも食べてみる会 #身近な生き物 #昆虫食 #食べられる野草 #薬草 # #みんながハンター #共同調理 #好奇心 #持込み歓迎 #和歌山 #自然 #地域資源 #未利用地域資源 #山村 #限界集落に人を呼ぶ #ちちんぷいぷい #取材された #テレビ出るよ 

【またたび酒と弘法大師】

時々マタタビでニャンコとも遊んでいますが、今回は人間用に疲労回復や滋養強壮に効果のあるマタタビの虫こぶを集めてマタタビ酒を仕込み~。

既に2本手作りマタタビ酒があるのだけれど、また作ってしまった。

f:id:inakadss:20180817160056j:plain

ちなみに、マタタビは旅に疲れた弘法大師 が、頭上に垂れているマタタビの実を食べてたちまち元気になり、「また旅」をすることができたことから、そう名付けられたという一説もあり、当事務所のある和歌山県高野町(高野山があるよ)とも縁のある植物なのです。

#薬草 #薬酒 #健康酒 #手作り #マタタビ #またたび #いつもは猫と遊ぶ用