いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【地域おこしの最先端、西粟倉村行ってみた】

色んな媒体で名前を聞く、地域おこしの先進地域の岡山県西粟倉村に行ってきました。


ローカル線の駅があり、電車は1時間~2時間に一本、1両の電車。f:id:inakadss:20190324121232j:image
朝はほとんど車の通らない道路と、その奥に雄大な山並みがあり、マチナカでは至るところで清らかな水が流れ、静かな村で聞こえてくるBGM は小川のせせらぎの癒される音ばかり。

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自然に囲まれたいい環境でした。

 

現地ではローカルベンチャー支援、地域商社事業、廃校活用や自然資源(ジビエやウナギ)の活用などに取り組まれている会社の方にお話を伺ってきました~。

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今では外からどんどん移住希望者がきて、家が全然足らず、来たい人を受け入れ側が選抜して呼べる村になっているそうです。

行ってみて感じたのは、西粟倉村のような林業メインの一つの山村内ですら「田舎」を活かした様々な多様な事業ができているのに、和歌山の海・山・川・里山・歴史的な街並み等のあるそれぞれの市町村がマネ(ただし、そのままの真似では無い)出来ないはずはない!ということ。

よそ者を活用し、未利用地域資源を活用し、リスクも取りながらこれまでにない地域に還元できる事業を複数起こし多様性を産み出す。
和歌山の田舎でどうやったら出来るかなぁ(*´・ω・)

【薬草のワークショップします~@大阪】

西洋ハーブもいいけれど、日本の薬草も色んな力を持ってるんだよー。知らないとモッタイナイ!

 

ということで、大阪でカフェをお借りして、今回は日本の薬草50種類から選んで10種類以上を飲み比べます。
薬草・漢方・生薬などをちょこっと学びながら、そこらへんでは買えない色んな薬草茶をお楽しみ下さい。 
(ただし病気の方が飲んだら治癒する、という内容ではありません)

当日時間の余裕があれば、薬木クロモジからツマヨウジも手作りししてお茶菓子を頂きましょう。

 

日時:2019年3月30日(土) 11:00〜13:00
場所:萬福寺内 寺cafe茶庭(季節の和菓子付き)
参加費:3500円
講師:薬草研究家 田中寛人(いなか伝承社)
定員:10名程度
共催:寺cafe茶庭さま 

 

#薬草 #薬用植物 #生薬 #漢方 #民間薬 #和ハーブ #メディカルハーブ #薬草茶 #健康茶

 

ご予約方法は下記urlのチケットサイトからお願い致します。
https://chaniwa.peatix.com/

【募集開始。海のいきものを食べたい人 4/13@和歌山市】

年に一回行っている「海」の生き物を採って調理して食べるイベントの告知開始しました(このイベントは昆虫食は関係ないです)。詳細は下部。

釣り好きな人、色んなアレンジで魚を調理してみたい人、スーパーに並ばない魚を食べて見たい人などなどお待ちしておりますm(_ _)m

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【参考に昨年の料理】
◎エソ料理
・さつま揚げ
・骨せんべい
・お刺身
・皮の酢の物
・皮素揚げ
◎その他
・ヒラメ塩焼き
・チヌの何か(メモ忘れ)
・ホウボウの刺身
・ホウボウの味噌汁
アメフラシの煮込み
・マテ貝(焼き、干し、てんぷら、味噌汁)
・ジンガサ、ガンガラ、ヒザラガイカメノテの塩茹で
・フキと竹の子の煮物
ヨモギの天ぷら
ヨモギ白玉
タンポポ天ぷら
タンポポ餃子
・新たまねぎ天ぷら
・酢の物(メモ忘れ)
メニューは以上。

ーーーーーーーーーイベント詳細ーーーーーーーーーーー

野食倶楽部第15回―そうだ、何でも食べよう。海のいきもの編―@和歌山市

当企画はいなかにいる身近な生き物を自ら採って、楽しみながらみんなで調理して食べてもらいます。 その時期限定のもので、一般のスーパーには並ばない生き物が対象(昆虫含む)。

テーマは、価値が低く見られている海の雑魚・外道・海藻などを食べて考えてみるコト。

【日時】4/13(土) 12時半~
当イベントの集合時刻は12時半ですが、それまでに、参加者それぞれで集合場所までの道中か現場近隣で何らかの方法で何らかの魚介類(魚、貝、海藻、その他食べてみたいものなど)を採って持って集合して頂く必要があります。調理中に色々つまむのでたぶん最後は勝手にお腹が膨れますので、お昼ご飯はほどほどにしてお越し下さい。調理室に持ち込んで昼ごはんをつまみながら調理して頂いても大丈夫。
終了は夜を予定しております。早く終わればその時点で解散し、途中退室もOKです。21時まで調理室を借りているので、普段ご自身の家庭の台所ではできない料理を持ち込みでして調理して頂いても大丈夫です。

【内容】
今回は現場が海なので集団行動がしづらく、みんなで同時に集まって採るのは必須ではありません。常連さんは朝から海で釣って魚を持ち込むことが多いので、そこに来て一緒に釣って頂いてもOKです。初参加の人も構えずご参加下さい。(主催者の田中は当日朝は差し入れのヒミツの魚を仕入れに別のところにいて後から合流予定)
魚種は問わないのでとりあえず何らかの生き物を採った状態でお越しくださいm(__)m。なので当日まで食材は主催者にも把握できておらず、何が集まるかわからない感を楽しみたいと思います。
集合後、調理室で適当に調理→みんなで実食。
足らない食材は近所のスーパーに買い出し。料理の腕は問いません。

★調理の際、たぶんやること
(そんなに凝った調理はしなくて大丈夫です、挑戦を楽しむ会なので)。
1.魚肉をミンチにして練り物を何種類か
2.スーパーで見たことない魚介類の刺身
など

【集合場所】和歌山市東部コミュニティセンター調理室(和歌山市寺内665番地)に何らかの魚を持った状態で12:30集合。
※昨年と場所変わりました、ちょっとスーパーは遠くなります。


【定員】10名程度
参加費:1200円(保険料、調理施設使用料含む)+買い出しした場合は割り勘
※調味料などは運営側で用意します。

【お問合せ・お申込み】
直接メール inakadss@gmail.com にてご連絡ください。

【各自の持ち物】汚れても良い格好。持込み食材。あれば使い慣れた包丁、調理室でやりたいコトに必要な道具、飲み物

【その他】天候不順等による中止の場合は2日前までに連絡致します。

【お願い】アレルギーのある方は事前にご連絡下さい

#野食 #海 #雑魚 #外道 #何でも食べる #採って食べる #釣り

 

【三重でエスカルゴと触れ合ってきた】

三重県にいる「フェモラータオオモモブトハムシ」という外来昆虫の駆除と実食するのが目的でイベントを実施したのですが、毎年大量捕獲だったはずが今年は全然棲息しておらず、不発・・・。
異常気象のせいなのか、昨年まで大発生したフェモラータオオモモブトハムシに侵食されすぎてしまったのか、直径が細くてナヨナヨしたクズの蔓ばかりでほとんど住んでいませんでした。
捕って、クズから中身を取り出して、調理して、試食して頂いて、安定の美味しさを参加者の皆様にお届けしましたv

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オマケで第二部には、虫とは関係ありませんが日本でただ1つの「エスカルゴ牧場」見学と試食体験を実施し、ここの社長と作られているエスカルゴはスゴかった。

45年かけてエスカルゴを研究し(元々全く関係ない鉄工所の創業者)、研究し、改良し、養殖し続けて今では世界で唯一の技術を持つ生産者に。
「努力」「行動力」「情熱」「熱血」「根性」「好奇心旺盛」「観察力」「饒舌」、全て揃った個性的なすごいおじーちゃんでした。

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その産物であるエスカルゴ(ブルゴーニュ種)は、野生状態でも無菌で養殖しても無菌で、当然あのネバネバしたものも無菌なので触っても何の問題もなく、しかもネバネバはそこらへんのカタツムリとは異なり手に残ることなく、まるでアルコールの脱脂綿で拭いた後のように手からスーーっと消えていきました。

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ふしぎ・・・。そして何の跡も残らない。さらに無臭。

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エスカルゴ(ブルゴーニュ種)ってスゴい、美味しい、不思議な生き物。
※ちなみにそこらへんのカタツムリも含めたほかの種は寄生虫を持っているので、触ったら必ず手洗いが必要です。

とても素敵な場所だったので、ぜひみなさん覗きに行ってみてください~。当日雨だったけど、イベントを中止せずよかったよかった。

#昆虫食 #外来種 #エスカルゴ #カタツムリは可愛い #松阪に行ったけどお肉は食べていない

【近所の中学から最後の生徒が卒業し、そして休校になりました】

事務所は標高600mの山村にあり、限界集落で、保育所も小学校も既に休園・休校になっており、中学校だけが残っていました。
その中学校も昨日で生徒2人が卒業し、休校になります。

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そして休校になり、集落には生徒が一人もいなくなりました。

当地に移住して3年、ヨソモノとして・地域おこしに主体的に関わっていて思うことは、人口減少の割合から休校になるのがずいぶん前からわかっていたのにどうして実践的に動かないんだろう?ということです。
実際には地域の方が何とかしようと動いた「形跡」はあります。
でも、話し合いだけで終わっていたり、実行されていなかったり、実行されても単発でその時だけで終わっていたり。また、「行政がなんとかしてくれるんじゃないか」と行政にまかせっきりな部分も見えました。
自分達の町のことなのになぁ・・・と思います。

一方で、山村での教育の部分については、実際に校長先生に聞き取りをしたり、生徒達からも話を聞いてみて、少人数でも十分な教育を受けていると思えました。
むしろ生徒の人数よりも先生方の方が多く、マンツーマンでずっと教えてもらえる環境であることを考えると、普通の教育システムよりもよい環境ではないかと思います。
周りには帰りに寄り道するような商店やゲームセンターやコンビニもないのでグレることもなく、代わりに地域の方にいつも声をかけられたり、農業や自然というものを身近に感じながら育つことができる環境です。

今は自然の中で子育てしたい人々が増えてきているので、この教育環境を逆手とってPRすれば移住者を呼び込むことも不可能ではないと思うのですが、休校に一度なってしまったら中々そこからの復活は難しいのも確か。
ポツリ、ポツリと移住者が来てくれても子供同士の「友達」がいないので、結局遠くの学校に通うことを選ぶ人もいます。

ある程度の人口があるうちに、動かないと、仕掛けないと・・・。その時なら挑戦して失敗してもまた取り返せます。
日本中の田舎が変わることを願います。

#ある程度の人口がある市町村は今動かないと終わります

【天川村にて地域資源の調査】

奈良県天川村地域資源をお仕事でちょっと調査させてもらってきました。
そこにしか無いものを聞き取り調査や自然の観察調査をしている最中に出会ったご夫婦。

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80歳を超えて農作業をバリバリしていて、仲良くて、大工仕事もできて好奇心旺盛で頭も柔らかく、超素敵なご夫婦でした。
この歳でヤフオク使って農機を落札されたりしているみたい、スゴイ∑(゜ロ゜ノ)ノ
そして、山の中で真面目に生きてこられた暮らしの証として、非常に指が太く、手が大きかったです。2倍くらい違った。

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また会いたいなー。

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【地域おこし協力隊全国サミットでブース出してきました】

ちょうど3月で代表田中の受けている和歌山県高野町地域おこし協力隊のお仕事が任期満了になり、タイミングも良いので3年間の活動をまとめて報告する場として、東京で行われた「地域おこし協力隊全国サミット」にてブース出展してきました~。


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世界遺産高野山を擁する町ですが、私1人だけの参加ということもあり、展示内容に宗教要素は一切なく純粋な農山村エリアとしての活動を紹介し、超手作り感あふれる雑多な見せ方で待機。

他の地域は観光情報や物販ブースだらけの中で、「地域おこし協力隊の実際やった多岐にわたる活動を紹介する」「農山村での仕掛け方を紹介する」という地味なテーマということもあって、東北の被災地の復興に携わる協力隊の方が何人も来てくれて本気で何か地域のためにやりたい方が来訪者に多かったです。

 

真面目に取り組もうとされている方に何か気付きを持って帰ってもらえたかなぁ。