いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【日本最後の職人のヒノキヒモ小売りで買えます】

これまで卸売りで1000本単位でしか販売されていなかった「職人の作ったヒノキヒモ」(直接「いなか伝承社」代表田中と面識のある方はお分けしていましたが)が、小売りで10本単位から気軽にお買い上げ頂けるようになりました\(^o^)/

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職人さんでは作るのにいっぱいで、受注・発送業務は手が回らず、ごくごく一部の方にしか知ってもらえておりませんでしたが、以下のお店にて店頭でご確認頂いたり、発送していただくことができるようになりました。

 昔からの、ホンモノの、全ての工程を手作業で作ったヒノキヒモに興味のある方はご利用ください(機械で削った強度の劣るものや材料の異なるものはこれまでも買えましたが、それらとは異なります)。
頭の柔らかいクリエイティブな方には様々な使い方ができるのではないかと思います。

 

以下の店頭では55~60センチのサイズのみですが、110センチも一応あるので、欲しい方は当方の方にご連絡ください(100本から。材料不足のため、半年待ち)

取り扱い店:
株式会社紀ノ國フーズ
和歌山県岩出市西国分635−1
0736-63-5289
発送可。

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職人の作業場見学会を設定したら来たい人も居られたらコメント下さい。
ニーズがあれば、まとめて受け入れられる日を職人さんと調整します。

#ヒノキヒモ #和歌山 #職人 #伝統産業 #小売り

【今度、正藍染職人と一緒にイベントします。アンケート@静岡県御殿場市】

まだ内容を打ち合わせる段階なのですが、距離的に御殿場に来れる来れないにかかわらず、本藍染について皆さんが興味あることを教えてもらいたいですm(_ _)m

化学薬品を一切使わずに染めて、必要な道具を自ら作り、とってもごだわっている日本で数少ない在野の素敵な職人です。
遠くから来てもらっても大丈夫なように、1000円で宿泊できるよう準備中。

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正藍染職人ところで何がしたいですか?
・自分の手持ち生地を染めたい?
・紬(つむぎ)を織り機で織りたい?
・職人の染めるのを見たい?
・藍を発酵させるところからやりたい?
※内容により参加費が変わるので、ニーズを先に探りたいと思っています。

▼どんな話を聞きたいですか?

※写真は藍を発酵させている甕です。藍の花が咲いています

#藍染 #染色 #染め #織り #発酵 #すくも #静岡県 #御殿場市

【真剣。ヒノキの小割り材 情報ください。】

先日ちょっと紹介した日本で最後のヒノキヒモ職人さんをサポートしたいので、書きます。
和歌山、奈良、三重県で「ヒノキの小割り材」を売ってくれるところをご存知の方があれば情報下さい。

職人さんは80歳越えてもまだまだ元気でヒノキヒモを作る気はあるのですが、材料が無く、81歳の職人自ら車で和歌山奈良の各地の製材所や材木市場を頻繁に見に行っていますが、それでも材料がありません。

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※職人の使うヒノキの小割り材とは、
樹齢80~100年のきちんと手入れされた森で育った、家の柱に使うようなまっすぐで節の無い銘木ヒノキで、その木の丸太から中心の角材を製材したあとに残る半円状の外側部分(小割り材)です。

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※材料の無い理由は、
・日本建築の家が作られる機会が減り、ヒノキの角材が製材されることも無くなり、小割り材が出てくることが無くなった。
・小割り材が例え出てきても、割り箸業者、卒塔婆業者、お寺の護摩木業者、樽丸業者との取り合いで、回って来ない
・長さの長い小割り材は、もっと回って来ない(今現在で3ヵ月間も探し続けているのに材料が出てこない)

 このままでは、材料が無いという理由でヒノキヒモ職人を廃業しないといけなくなるので、和歌山、奈良、三重県で何か情報あったら教えてください。自ら動く職人さんに伝えます。
木に関する仕事をされているつながりのある方は聞いてもらえるとありがたいです。宜しくお願い致しますm(_ _)m

 

★必要な小割り材(職人さんは「コワ」と言います)
厚み14mm以上
幅20cm以上
長さ55cm~1100cm
ヒノキの年輪の細かいもの
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 ちなみに、他の樹種やヒノキの間伐材などでヒノキヒモ様のものを職人さんは作ったことがありますが、どれも強度不足で、実用品にはなりませんでした。職人は、飾りのヒモを作るのではなく、どんな状況にも耐える実用的で美しいものを作ることにベストを尽くしています。縛りやすく、裂けづらく、耐久性があり、耐水性があり、耐荷重性があり、抗菌作用があるので食品にも直接使うことができ、更には使い手のニーズに合わせた長さや幅や厚み(0.02ミリまで可)、含油量の調整(天然色素で染める時に重要)など広く対応できる技術を持っています。

#ヒノキヒモ #職人 #実用品 #和歌山 #高野町

【根来塗りの器でいただく】

人生で初めて(本物の漆で塗られた)「根来塗り」でコーヒーを頂きました。

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民俗史料の勉強に美術館や博物館によく行くので、昔の良い品自体はたくさん見たことがあり、そんな中で根来塗りの見た目の魅力は正直まだ分かりません。(キレイダナーくらい)
漆器で飲むと味の変化が何かあるのかも、分かりません。

 

地元和歌山の伝統技術である根来塗りの場合は、私は見た目の美にはあまり興味をまだ持てないようなので、漆器の持つ機能性や漆の木の可能性、製作途中の変化などの方が好きみたい。
職人さんに聞いてもっと色々知らないとなぁ。

 

【半助ご飯とハマダイコン】

珍味の半助(ウナギの蒲焼きの頭)たくさんとめっちゃ立派な野草のハマダイコンを手にいれた!
ハマダイコン葉入り半助ごはん
・半助焼き直しにすりおろしハマダイコン
・すりおろしハマダイコン入りお好み焼

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マニアックな組み合わせしてみたけれど、意外とうまいな~

#もったいない精神 #野草

【大学とコラボ】

日本で最後のヒノキヒモ職人をずっと発信し続けていたら、色んな方に現場に来ていただいていましたが、今度は某大学とコラボしてもらえそう( ・∇・)

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(これまで職人さんが作ったヒノキヒモはただただ問屋を通じて日本中に送られるだけで、消費者の顔を見ることなく、誰がどんな風に使うかを知ることができず、丁寧に作っても、ただ結んでほどいて捨てられる消耗品として消えていくだけだった。)
「人生の最期に、色んな面白い人と出会わせてくれるなぁ」「(全国放送の和風総本家に出たから)、遠くの孫にも(自分のやってきたことを)知ってもらえて、各地のかつての同級生にも知ってもらえて電話かかってきて久しぶりに連絡とれて、田中くんと出会えて良かったよ」と職人さんにも喜んでもらえて本当に嬉しい。

 

今年で81歳。
いつまでも元気でいて欲しい。