いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【イベント参加者に感謝を込めて】

明日「デンプン祭2020+お屠蘇づくり」というイベントをやるので
既にほとんど準備はすませましたが、このコロナの時期にわざわざ来て頂けることに感謝して、オマケの差し入れ分を採りに山へ。f:id:inakadss:20201225171452j:image

薬草の『トチバニンジン』、ゲット。

写真ではミミズみたいに見えますが、根です。

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トチバニンジンは非常に成長が遅いので、写真の長さ20センチになるのに、19年~20年経ってます。
もてなすのにふさわしい良いものが手に入った!

お屠蘇の材料にしよう。
(ただし、成分でもあるサポニンがかなり苦いので、体に良いけど苦いお酒になる。使うかどうかは参加者におまかせ)

効能:新陳代謝向上、健胃、去痰作用、解熱作用

#薬草 #生薬 #お屠蘇 #薬用酒 #健康酒 #ハーブ #でんぷん
 #いなか伝承社

【職人×高校生 掛け合わせてみる】

橋本高校の放送部の生徒さんと、日本最後のヒノキヒモ職人を繋げてみた。
※ヒノキヒモとはヒノキから作られる薄くて強靭なヒモのこと。かつてナイロンヒモの無い時代はヒノキヒモが日本中で使われていた。

 

山村の現地で生徒たちが職人から聞き取りして、動画に仕上げて、和歌山県高等学校総合文化祭(コンテストらしい)に応募しました。


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結果は、2位で入賞!
来年8月の全国大会にも出場するようだ。
※なんと和歌山で開催!

動画を拝見したら、話の密度はちょっと薄いけれど、NHKのニュースみたいに、さらりと流れるようにうまくまとめていました。
地元である高野町在住の高校生のナレーションも上手かった。


ただ、ヒノキヒモ職人の現実は
・後継者いない(稼げないので)
・基本的に2人ペアでないと出来ないのでハードル高い
・材料になる百年前後のヒノキの銘木の入手が今はかなり難しい
・道具のカンナやカンナ台をオーダーで作ってくれる職人も風前の灯火
といった課題だらけの産業ですが、重ーいテーマはさすがに動画の尺的にも聞き取りスキル的にも厳しいので割愛されてました。

ヒノキヒモ職人のじーちゃんばーちゃんは、色んな角度から見れて、様々な切り口で紹介できる人で生き様も素敵な人なので、林業をテーマにしてる大学生や大人のひと来ないかな~

※なお、基本的に行政経由の見学依頼などは、ただ見て終わりで次への繋がりがない人が多いため、職人は断っているので、繋がりからしか取材は出来ません。

追伸
橋本高校せんべいもらいました。こんなん作ってたんや(o゚Д゚ノ)ノ


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#交流 #コーディネート #職人 #高校生 #ヒノキヒモ #高野町 #伝統産業 #動画 #人材育成

根来塗の塗師と一緒に、出張金継ぎ体験を京都で行ってきました~。

その名の通り、職人が皆様の指定の場所に出張して、割れたりヒビの入った器を職人が目の前で継ぎ、又は職人から教えてもらいながらの金継ぎの体験をしていただけるプランです。
なかなかちょうどいい具合に割れた器のあるおうちなんて無いかと思いますが、さすが京都、モノを大切にしている街だけあって、興味を持って頂いた方が居られて行ってきました。

 

今回は2つの外国産マグカップを参加者の皆さまと継いで、一緒に根来塗についても知っていただきました。
金継ぎのできる方が多数いる京都で和歌山からの「出張金継ぎ体験」がイベントになるのか・満足してもらえるのかどうか結構不安でしたが、それぞれ形は異なりつつも「モノづくり」に関わっている参加者の方々に楽しんで頂けたようでした。良かった~。
当工房の職人(塗師)は一般的な金継ぎ手法とは異なる手法を(たぶん日本で他に実践している職人はいないはず)行うので漆芸や工芸に興味のある方に対して技術的な面での差別化はできている(そのうち記事で書きます)と思いますが、それに加えて職人のフランクな人柄も魅力として、出張金継ぎ体験プログラムを今後も広げていきたいなぁと考えています。
※フランク過ぎて道具の忘れ物はなかったけれど、作務衣を忘れた職人が写真に写っております。番頭もそこまで気が付かず(ノд-。)・・・見た目職人感ないけど26年目の職人ですv

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出張金継ぎ体験プログラム

体験中も、様々なお店のお茶を頂いたり、美味しい軽食を頂いたりして、大変落ち着く古民家でオーナーのご協力ありがとうございました。
★お店情報。他県民としては、たぶん紹介してもらわないと気付かない隠れ家。店の前を通っても、「あれ、ここで合ってるのかな?」と不安になるくらいさり気ない店名。
奥まで広くて、中庭を見ながら御飯頂けます。しかも、おしゃれなユニーク料理があるらしい。気になる~。
「まつは」
https://www.matsuha225.com/
京都府京都市中京区

 

モノづくりを語れる方々と一緒に行う金継ぎ体験は大変楽しいし、面白いし、主催側も学ぶことがあり、勉強になります。


修理された器が、日常使いとしてまた使われる暮らしっていいねぇ。
#旅する職人 #根来塗 #根来 #朱漆器 #漆 #塗師 #出張金継ぎ体験 #職人 #漆芸 #漆器 #金継ぎ #焼継ぎ #使い続ける #体験プログラム #和歌山県 #岩出市 #出張 #可視化 #初根工房 #紀州根来塗 #SDGs

【至急 イベント参加者募集してみる@和歌山県紀の川市】

来週26日の「でんぷん祭2020+マイお屠蘇作り」について。

友人の参加者方が申し込んでくれていたのですが、コロナの影響が拡大した場所の在住のためイベントに参加できなくなってしまいました。

でんぷん祭は主催者も楽しみにしていたため、少人数でも行い、赤字でも行う予定でしたが、参加者数が減り開催が難しくなってきました。
月曜までに新たに参加したい方が何人か現れたらイベント開催しようと思うので、どなたか参加したい人おられたらご連絡下さいm(_ _)m

10種類のデンプンを食べ比べます。
デンプンごとにテクスチャが異なります。
戦時中に日本軍が東南アジア戦地で食べていたサゴヤシデンプンも今回は用意したり、カラスウリデンプンも現在準備中で、日本中でこんなことをしているのは他にはないはず。
 
イベント詳細
https://fb.me/e/4OGs9xSdp

写真はカラスウリの根を掘ってきて、刻んで砕いてデンプンを取り出しているところです。


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カラスウリデンプンは、かつてはベビーパウダー(天花粉)として日本中の赤ちゃんに使われて愛用されていました。
デンプン抽出中に手に付いたデンプンは、本当にキメが細かくてサラサラで肌に馴染みます。

根自体は美味しそうに見えますが、食べると超苦いです。

【絹の生地屋情報 募集】

京都で伝統を次の世代に繋げようと色々な活動をされている「友禅染の事業者」さんが、生地の業者をさがしています。

絹の白生地をこだわって織っている叉はユニークな生地を作られている小規模事業者と組んで、互いに意見交換しあって良い製品を作り上げることができる人と着物を一緒に作りたいそうです。

そんな事業者さん(日本中対象)を探しているのですが、皆様何か情報お持ちでしたらご連絡ください。
宜しくお願い致しますm(_ _)m

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#文化を残す #文化を育てる #良いものを作りたい #友禅 #京都 #織物 #伝統

【山口市の虫捕り情報募集】

来年9月に山口市でちょっとお話させていただくことになり(社会情勢的にオンライン参加になったら行けないのですが)、ついでに翌日にいつも自団体で開催している「自然まるごと食べる体験」イベントをやれたらいいなぁと考えています。
ガッツリ半日コースで、昆虫食も含めたその日その場の自然の恵みをみんなで採ってみんなで調理して頂きます。

ただ、全然土地勘がなく、場所の選定に悩んでいるので情報お持ちの方はアドバイスください。


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イベントするのに必要な要素
・室内の調理室
・身近にそこそこ昆虫がいる(初心者でも食べておいしいイナゴ類がたくさんいるとありがたい)
・昆虫5種類以上は食べられる量くらい(人数分×3くらい?)短時間で採れる
・近辺に田んぼや畑もあるが、農薬を使っていると困るので、できれば無農薬農家さんとコラボしたい。
・虫捕り、生き物捕り現場近くに駐車できるスペースが5台分くらいはある
・結構な荷物持って電車移動なので駅から近いとありがたい
・河原の雑草生えつつも、定期的に草刈りされているところなども良いかも。

な感じの場所を山口市内や近隣で情報下さいm(_ _)m

 

【でんぷん祭2020+オリジナルお屠蘇作りワークショップ 12/26@和歌山県紀の川市】

【でんぷん祭2020+オリジナルお屠蘇作りワークショップ 12/26@和歌山県紀の川市

炭水化物ダイエットなんて関係ないぜ!という方、お待ちしておりますm(__)m
(炭水化物は摂るけれど、薬草で代謝は上がって帰ってもらいます。)


今年最後のイベントやります。
去年やってみて楽しかったので、今年も開催

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1.デンプンから「乳ボーロ」及び「わらび餅」的なものを作って食べ比べ。
⇒各種でんぷん粒子の大きさや構造によって食感、見た目、味が変化します。
今回使うデンプン候補10種
ジャガイモ、サツマイモ、小麦、米、緑豆、キャッサバ、どんぐり、サゴヤシ、クズ+カラスウリ

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2.当団体で自家採集した和歌山の薬草数種類から年末年始用のオリジナルお屠蘇を仕込む(各自ご自宅用)
精のつくものや体のあったまる和の薬草を持っていきます。

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日時
12/26(土)
朝10時30分~夕方(早く終われば早く解散)


集合場所
粉河ふるさとセンター駐車場(和歌山県紀の川市粉河580)
※JR粉河駅から歩けます


各自持参物
お屠蘇にしたい何かのお酒300ccくらい(本物指向の方は、添加物の無いミリンがおすすめ)と、仕込む容器。持参していただく酒の量はもっと多くても少なくても大丈夫です。何本か作りたい方は余分な瓶とお酒をご用意ください


※オプションイベント
植物を採りたいというお声を頂いたので、植物採取も行います(が、冬はそもそも枯れるものが多くてあんまり無いです)。そちらはイベント開始前に行う予定なので、参加したい方は事前に別途ご連絡ください。個別に連絡させていただきます。
オプションの植物採集に参加したい場合は長靴、軍手、汚れても良い格好。土つきます。


備考
お昼ご飯は作ったスイ~ツが主になります。
当方の手持ち薬草の中でイチバンの薬草の大深当帰鍋もやろうかどうか検討中ですが、コロナで鍋を嫌がる方がおられるかもしれないのと、参加者の方のお腹の具合を聞いてから食べられる場合は、すぐ横のスーパーに買い出しにいってちゃちゃっと鍋を作ろうかと思っています。普通では手に入らない薬草です。(鍋の食材費別途)。

参加費
2200円
※12/23以降のキャンセルはキャンセル料を頂きます 

お申し込み
以下のページから参加チケットをご購入下さい。
https://ticket.tsuku2.jp/eventsDetail.php?ecd=08010300506222
先着10名様まで。


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