いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。

【和歌山の里山に移住してきたお母さんの悩み、生の声掲載】

 

和歌山の売りの一つは自然だと思います。
団体活動として田舎にある自然を活かして、県外では既に導入が進んでいる「森のようちえん(未就学児を対象にした環境保育・野外保育)」の県内への導入を進めているところに、今回このメールが届きました。
 「森のようちえん」という“仕組み”は既存の幼稚園・保育園での導入だけでなく、お母さんグループでの導入や地域団体での導入が可能です。
自然環境を求めて移住を希望される家族の受け皿として是非各地域の方々で検討して頂きたい。また行政でも「子連れやカップルに来てほしい」という想いから移住希望者を取捨選択し、独身者を水面下で排除するくらいのことをやるのであれば、わざわざ里山に住みにきた移住者は自然の中で子育てできることを期待して来ている場合が当然多いのであるから、その受け皿になれる仕組みも行政主導で地域に必要性を説明し、事前に作っておくべきだと思う。

「水がきれいですよ~、空気がおいしいですよ~」と言うだけではなく、本当に移住者を増やしたいのであれば「そんな中で子育てできる環境や受け皿がある」体制を作るべき。

ーーー以下、ご本人から掲載許可済みで転載しますーーーー
(一部伏字に差し替え&消去部分有り)。

和歌山県K町在住の〇〇と申します。
私ども家族(パートナー、5歳長女、2歳長男)は、3年半前に兵庫から移住して参りました。移住の目的の一つは自然環境豊かな田舎で子育てしたい、ということでした。K町△△(地名)はその希望を叶えるにはピッタリの場所でした。ただ、我が家は共働き家庭なのですが、K町△△には保育所がなく、子どもたちが1日の大半を過ごすのはK町△△以外の場所でした。それも小学校に上がるまでの辛抱、と思っていたところ小学校も移住後に統廃合されてしまい、将来子どもたちはスクールバスでの通学を余儀なくされてしまいます。せっかく田舎で子育てがしたくて移住してきたのに…

残念に思っていたところ兵庫県智頭町の森のようちえんまるたんほうさんのことを知りました。その活動内容に心から共感し、「もっと早く知っていたら移住先を智頭にしたのに…」と激しく後悔しました。ただ、子どもの教育環境(ハード面)を除けばK町△△は素晴らしいところで、ここに森のようちえんがないなら作ればいい、と決意、保育に関しては全くの素人ですが森のようちえん指導者養成講座にも参加し、昨年4月から、週2回、とりあえずはお散歩会を始めました。
 このお散歩会はあくまで‘地域活動’という形を取り、森のようちえんということも謳っていません。呼びかけているのも地元の子どもたちだけです。よそ者である私が地元で何か始めるにはまずはこのような形が良いかなと考えた結果です。そして、このお散歩会に定期的に参加しているのは我が家の二人の子どもともう1人だけ、というのが現状です。とりあえずお散歩会は始めてみたものの、我が家の子どもたちにとってはただお母さんと一緒にお散歩しているだけのこと。下の子はともかく、上の子についてはこれでいいのかなあと自主保育の限界も感じており、今後このお散歩会をどう発展させればいいのかと悩んでいるところです。
 そんな中、先週末、まるたんほうさんの体験会が実施され、智頭町まで足を運んできました。普段イヤイヤお散歩に参加しているきらいのある上の子もキラキラと目を輝かせて体験会を楽しんでいました。やはり思いきって智頭へ再移住するか、△△でもうひとふんばりするか。悩みがさらに深まっているところです。

ーーー以上転載終了ーーー。

このような既に移住された方、あるいは子育て環境の点で今後移住を検討されている方も多数潜在的におられるはず。
そのニーズに応え、来てもらうためには地域側も用意をしなければなりません。
それはハコモノという意味ではなく、ソフト面=人のつながりです。
かつての生活のように、地域の人たちみんなで子供たちを見守り、育て、教え、子供たちも上の子が下の子に教えるような環境作りを今一度行う事が、今後里山地域で都市化していく他の地域と差別化を図り、生き残るための武器になると思います。

 

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