いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。

【ジャコ寿司無いなぁ】

当団体の代表の田中が最近移住した高野町の某地区には、郷土料理の「柿の葉寿司」を作る文化はまだ残っていたのですが、「じゃこ寿司」を作る文化はもう無くなっているようです。

※シャコでは無いです。川の雑魚(ザコ⇒ジャコ)であるハヤやオイカワを甘露煮にしたものを使った押し寿司です。

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付近を流れる川の下流に堰が出来たおかげで、ほとんどの魚やカニが上流まで上がって来れなくなり、さまざまな種類が生育していた川魚がいなくなり、川魚を料理して食べる文化が途絶えたようです。


一般的に、下流(大体人口多いところが多い)のマチの消費のおかげで山奥の生産物が売れて、それが山間部の現金収入となってきましたが、下流に住む人たちを守るために作られた建造物のおかげで上流に住む人の生活が大きく影響されることも多々あるのです。
都市部と田舎の今ある問題も、似たような構造のものがあります。
「都市部でたくさん税金払って田舎を支えている」「都市部で買う人がいるから田舎がある」「都市部のたくさんある仕事で田舎を支えている」「だから都市部が格上だ」。そんな言葉を都市部の方から時々耳にします。
それは間違いだと思います。
作り手が居るから、買い手が存在し、買い手が居るから作り手が存在します。お互いWin-Winのはずです。
山奥で先祖代々の土地をがんばって、がんばって残そうとする方がおられるから、平野部にイノシシやシカの出没が抑えられて農産物の被害が抑制されているのです。山間部の土地を守り続けているから、下流への土砂災害も抑制されているのです。
人口の多い平野部の背後で、毎日毎日田舎を守っているじーちゃんばーちゃんが居られるから、護られている生活があります。
それをお忘れ無きよう、お願い致します。


ジャコ寿司を食べる文化は無くなったとしても、まだ作る技術を持ったおばあちゃんはおられるはず。
その方を今度は探して、作ってもらおう。