といっても、この番組は職人さんしか出ないので、当団体の名前は一切出ませんが、3年間コーディネートしている日本で最後の「ヒノキヒモ」職人さんが出演します。ぜひご覧ください!
ヒノキヒモとは、ヒノキを薄ーく削ってヒモ状にしたものです。昔は生肉や和菓子を包んだ植物系の包装資材(例えば竹の皮など)と一緒に使っていました。
2017年に職人さん(80才)と出会い、色々とお話する中で職人さんはポロっと言われました。
「ヒノキヒモはこれまで使い捨てのヒモとして、消耗品としてだけ使われてきた。ただ、もう(年齢的にも後継者がいないという意味でも)最期だから、何か形に残ることをしてみたいなぁ」と。
残念ながら代表の田中は食品を加工したユニークなモノ作りは得意なのですが、非食品は不得意です。
なので、それからは繋がりのある方やクリエイティブな方々を現地に来ていただいて職人さんとつなぎ、作業場を見ていただいて、「職人の仕事に対する考えや想い」を知っていただく、ということをずっと繰り返し行ってきました。
そんな中で何人かの方が動いて下さり、手仕事の一部で使っていただきました。また、アート作品の一部でも使っていただきました。
最近では金沢の21世紀美術館でヒノキヒモだけを使った大型作品も展示していただきました。
職人さんは、色んなところで使ってもらう度に「最期の土産ができた」と喜んでくれています(口では「最期」と言っていますが、本心はまだまだチャレンジ精神を持っているのを私は知っています)。
そんな地味なことを発信し続けていたら、テレビ東京の番組スタッフの方が見つけてくれて、今回取材されました。
職人さんの後に残るものを作りたいという想いに対して、テレビを通じて日本中の人に伝わる機会を与えられて、大変大変ありがたいです
番組の構成上、職人さんのしゃべり部分の時間はほとんど無いと思いますが、作品だけでなく本人ご夫妻も人間的に大変魅力的な方々です。
映像でもそれが伝わるといいな。
放送が楽しみです。
番組名:
二代目 和風総本家
2019年8月1日(木)放送【よる7時58分からの2時間SP】
~2019職人列島24時 伝統を守る真夏の戦い~