いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【誰か工学系機械系の大学の先生にツナガリないかな?】

先日テレビ番組「和風総本家」でも取り上げられた、和歌山県高野町の日本で二組?しかいない『ヒノキヒモ』職人についてですが、職人さんはもう80歳であることと、技術の習得には10年以上かかることから、ヒノキヒモ削りの後継者を育てることは現実的には無理です。
世界的にはSDGsはじめ持続可能な社会のための動きが加速化していく中で、木から日常使いに耐えうるヒモを作り出す職人さんの技術は価値があると思いますが、人に技を継いでもらうのはもはや時間的に無理。

ただ、職人さんの技術を可視化して機械が削れるようにすると、その経験や知識をデータとして生きた証として後世に残せるのではないか、それを応用すればヒノキ以外の樹種でも製造できるのではないかと考えています。

木材加工や機械化に関心のある学術機関の人とつながりがありましたら、是非ご紹介ください。
(代表田中は生物系にはつながりがあるのですが、機械系工学系はサッパリです)

職人はただ削るだけではありません。
・材料になる木を材木市場や山で見極める目
・その材を乾燥させつつも削りに適した内部水分量まで調整する技術
・材の目に合わせて削る技術
・カンナを使い分け、要望に合わせて厚くも薄くも削る技術
・要望に合わせて幅を調整する技術
・要望に合わせて仕上がりの色を変える技術
・長いヒモを削る技術
・要望に合わせてヒモの含有油分を調整する技術
・いくつものカンナを研いで毎回刃先を調整する技術
・カンナ台自体を調整する技術
・作ったヒモの湿度を調整して保管する技術
・ヒモに強度を持たせるためにヨリをかける技術
など、私が把握しているだけでも様々な技術を持たれています。


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