いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【フェモラータオオモモブトハムシとエスカルゴを食べる会2020 終了~。主催者は語る】

内容: 
フェモラータオオモモブトハムシ(日本での定着が危惧される外来種昆虫)の採集駆除及びその実食(加熱します)+国産高級エスカルゴの衛生的な農場の見学とちょびっと実食(調理済)。セットプランです。

 

今年で5回目のマニアックなイベント無事に終わりました。
ホントに無事に終わって良かった(;o;)。

 

前日午前の天気予報では小雨だったので開催決定したけれど、前日夜には降水量が増えて結構降る予報になり、東京や茨城といったかなり遠方からの直接まだつながりの無い参加者は既にチケット買って出発されているのでキャンセルもできず、何とか臨機応変に実施すべく早く現地入りして下見と事前採集をすることに。
(元来このイベントは開催しても赤字なのでゆる~くやってました)

朝3時半から出発して、(途中奈良県林業会社と打合せ一件やって)、8時に松阪に着いたら大雨(;o;)。

 

大雨の中、フェモラータオオモモブトハムシ採集候補地を歩いて回って、なるべく参加者が雨に濡れずに採集や下処理できるように、生息密度や採集しやすさ(危なくないかも)のチェック、念のため多少の量を事前採集。

そして、10時半に集合場所に着き、どれだけの当日キャンセルが出るか不安になりながら(エスカルゴ牧場が調理の都合上事前予約だったのでその問題もあり)、みんなを待機。

なんと16名申込み中、13名来てくれました(。>д<)
めっちゃ足元の悪い中ありがとうございます。

ただ、雨自体は小雨にはならず本降りのままで虫の採集どころでは無いので急遽エスカルゴ牧場と交渉して3時間訪問を早め、午前中虫採り・午後エスカルゴ牧場の予定を逆転させて、エスカルゴ牧場からスタート。

 

エスカルゴ牧場は、日本でただ1人ブルゴーニュ種の養殖に成功したパワフルなお爺ちゃん社長から説明を伺いながら、実食あり、生エスカルゴ(無菌)のオサワリあり、森を再現した室内牧場の見学ありと、普段日本人は「カタツムリなんてそこらへんにいる」と思っている生き物に対して、見た目は庭にいるヤツらと同じなんだけれども、新しい価値観を感じてもらえたかな、と思います。

f:id:inakadss:20200310063105j:image
f:id:inakadss:20200310063121j:image
f:id:inakadss:20200310063146j:image
f:id:inakadss:20200310063158j:image

そして、エスカルゴツアーが終わった時点でも全然雨は止まなかったので、エスカルゴ牧場の中を借りてお昼御飯タイム。

一服し終わった2時には、雨が上がって虫採りイベント開催可能に!!

 

フェモラータオオモモブトハムシの幼虫をみんなで採集し、


f:id:inakadss:20200310063436j:image
硬いクズの中にいるので取り出して、

f:id:inakadss:20200310063414j:image
塩ゆで、バター炒め、エビチリ風フェモチリ、にして頂きました。f:id:inakadss:20200310063516j:image
基本的に虫自体が美味しい。
フェモチリは、見た目はエビチリだけど、遊びすぎた(不味かった訳ではないです。来年も別の調理で遊びます)

150匹くらい駆除(捕獲)できたのですが、13人分で色々味を変えて食べ比べるにはチョッと少なかったかな。

 

 

★総括
こんなマニアックなイベントに、今回初めて茨城県秋田県(この方は結局来れなかったけど)といった地方の方からの申込みがあり、どちらの方ともやり取りをさせていただいて昆虫食に対する想いや「日本の食物資源としての虫」に対しての強い関心を伺えました。
自然豊かな地方こそ、自然の中の一角を占める未利用資源の虫を活用した「仕掛け」を行い、地域の発信ツールの一つとして活用してもらえたらいいなぁと思っています。

ドタバタでしたがイベントも無事に開催でき、様々な濃い皆様と出会えて本当に良かったです。
お疲れさまでした。
また、車の運転から朝の作業から、全てに同行していただいて手伝って頂いた深田さま、現地調査して候補地を絞り混んで頂いた細羽さま、大変ありがとうございましたm(_ _)m

 

#外来昆虫 #駆除 #昆虫食 #でんでんむし #カタツムリ #エスカルゴ #見学 #地域資源 #フェモラータオオモモブトハムシ