九州大学と共同研究で行っている、“昆虫食における機能性成分の分析”において、まずは当団体で自家醸造している「昆虫発酵調味料イナゴソース」の関係で、材料になっている身近なイナゴを分析していただきました!
※昆虫発酵調味料イナゴソースはコチラ
→ https://ecsp.tsuku2.jp/viewDetail.php?itemCd=10614102008821
--研究背景 概略--
多くの昆虫は抗炎症作用や抗がん活性などの生理活性物質を含むことが報告されている(Dutta. et al., 2019)。
イナゴの一種においても同様に抗酸化活性や抗菌活性(Kim. et al., 2015)、抗炎症作用 (Yoon. et al., 2014) を持つことが知られている。
本研究では、昆虫資源の有効活用を目指して、素材としてのイナゴについて機能性評価としてイナゴが持つとされている抗酸化活性試験と抗炎症作用の指標の一つである抗アレルギー活性試験を行った。
. 抗酸化活性試験:
本実験では抗酸化試験としてスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)様活性試験と2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル(DPPH)ラジカル消去活性試験を行った。
その結果、
日本の身近なイナゴには、抗酸化活性及び抗アレルギー活性があることが確認されました!。
※抗酸化作用とは、代謝の過程により生じた活性酸素種を除去する働きである。フリーラジカルは代謝の過程で発生し、スーパーオキシドアニオンラジカルや過酸化水素、ヒドロキシラジカルなどの活性酸素種を生み出す。これらは細胞の構造の変化やDNA、脂質、タンパクの変性等により、アルツハイマー病や心臓病、神経疾患などを引き起こす一因となるとされている(Ali et al., 2008)。
これにより、
(今まで)
イナゴは美味しい!
イナゴは高タンパク低脂質!
イナゴはカルシウム豊富!
+
(これから)
イナゴは病気の予防や健康維持につながるかもしれない!
昆虫食は「周りに食べるものがなくなったら仕方なく食べてもよい」くらいの認識しかまだまだ一般の方は無いかもしれませんが、もしかしたら健康のために選択して食べる価値があるかもしれません。
そのためにも、今年も継続して、
・その抗酸化作用をもたらす成分は何なのか?
・イナゴにどれだけ含まれているのか?
・その成分は野菜や果物と比べて昆虫ならではなのか?
・人体中でどうなるのか?
・他にもイナゴ等に抗ウイルス作用成分は含まれているのか?などを随時研究していく予定です。
※既知の成分分析は簡単なのですが、未知の成分を分析して、何がどれだけ含まれているのかを調べるのはなかなかムズカシイ。
九州大学の研究者の皆様ありがとうございます。
コツコツと地道に、社会に役立つ昆虫食の普及のために。
身近にあるものを活用する持続的な社会作りにも貢献するので、支援したい奇特な方をお待ちしていますv
当団体では、時々昆虫食イベントもやってます。
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