森林鉄道は森林から生産される木材を搬出するために設けられた産業用鉄道で、今私たちが見ている鉄道とはかなり異なっている。
「日本三大美林」の一つといわれる高知県の魚梁瀬杉を運搬することを主目的として開業し、明治大正昭和をまたいで活躍したが、陸上交通網が整備されつつあったことに加えて、魚梁瀬ダムの完成により軌道が水没したことから廃止となった。
この魚梁瀬森林鉄道は北川村の村内四方に鉄路が張り巡らされ、木材の搬出のみならず、物資の輸送や人の輸送(非常に危険)も行われていた。
その森林鉄道の線路は撤去されて今は村内に公共物になった森林鉄道が走った橋くらいしか残っていないけれど、その名残自体はまだ残っていて、ちょっと聞き取りしてきました。
当時の鉄路を示す看板があるわけではないので、そこらへんの一般の住民の方に質問したら、高齢者の方は皆さんまだまだ記憶に残っていて、現場を教えて頂いたり、懐かしい思い出話を伺えました。
本当に森林鉄道が生活の一部だったのだと感じさせられました。
今は柚子の木に囲まれている鉄路跡を歩きながら、地面から少し見えている石垣の跡を見つけて路面を想像したり・・・
地味でマニアックな体験なので一般受けはしなさそうですが、オプションプログラムになら使えるかなぁ