薬草の本を見ていた時に、「生の山茱萸の実が食べたいなぁ、グミとどう違うのかなぁ」とずっと思っていた果実。
我が家の近所には無かったので3年ほど「食べたいなぁ」と思い続けていたら、別件で寄った山の中の集落に手の届く位置の樹が野生化してありました!
既に少し乾燥気味になっていましたが、食べたかった山茱萸に出会えて嬉しい!
熟度が進んでいたせいか渋味は少なくて甘酸っぱくて美味しかったです。
来年が楽しみ。
※ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。中国原産で、春先に葉が出る前に黄色い花を咲かせ、秋にグミに似た赤い実をつける。
★生薬として by wiki
10月ごろに赤熟した果実を採取し、熱湯に数分間浸してからザルに上げて種子を取り除き、日干し乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、山茱萸(さんしゅゆ)の名で日本薬局方に収録されている。強精薬、止血、滋養強壮、頻尿、収斂、冷え性、低血圧症、不眠症に効用があるとされる。果肉は長さ1.4 cm程の楕円形。滋養強壮の目的で、牛車腎気丸、八味地黄丸、杞菊地黄丸等の漢方方剤にも使われる。
民間療法では、腎臓に力をつけてくれる薬草として知られ、膝と腰軟弱、頻尿の人に、山茱萸1日量3 - 5グラムを水400 ccで半量になるまで煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている。疲労回復、滋養強壮、冷え症、低血圧症、不眠症などに果実酒も用いられ、水洗いした生果実を3倍量のホワイトリカー(焼酎)に入れて冷暗所に3か月おいてから、適量のグラニュー糖などを入れてさらに20日ほど熟成してから、就寝前に1日に盃1 - 2杯程度で飲用する。また、赤く熟した果実を使ってジャムなどにしてもよい。