いなか伝承社のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

1200年前のお茶の再現のため、非常に貴重な樹齢100年以上の在来種の茶樹を頂く

現在私は平安時代、弘法大師空海が唐から日本にもたらしたという1200年前のお茶の再現について既に製造方法と飲み方の再現は済んでおり、体験プログラム化しています。
ただ、その茶の根幹である「茶葉」については残念ながら選択肢がないために現代の品種を使っています。


なるべく当時の品種に近い古い茶の品種を使いたいと思っていますが、商業化・大量生産化された茶業の中で非効率で現代人の舌には合わないと思われている古い品種を探し出すのは困難でした。

そんな中、奈良県大淀町の私の茶の師匠から、非常に貴重な樹齢100年以上、しかも在来種の茶樹を頂きました!

 

複数回の伐採による萌芽更新(採後の切り株から新しく芽がでることで、根はそのままにクローンである幹が更新されていくこと)されてきたため、見た目はただの雑木に見えますが根は大きく、100年以上生きて続けてきたスゴイ老茶樹です。

 

 この木の何が非常に貴重かというと、今の日本国内で栽培されているお茶の品種は多くが明治時代に生まれた「やぶきた」で、その作付面積は全体の約75%にも達し、まさに日本茶の代表格といえる存在です。
この「やぶきた」が一般的なお茶として、ペットボトル飲料やティーバッグのお茶として長らく日本の食卓を支えてきたことは間違いありません、これはこれで素晴らしい品種です。多くの日本人にとって「緑茶の味」として慣れ親しんだ味わいに使われてきました。
 そして、その「やぶきた」をベースにして品種改良した新しい品種が約75%の残りの作付面積に使われています。
要するに、現在の植えられている茶の品種は、「やぶきた」及び「やぶきた系統」の品種が占めています。


2年間かけて古い品種・在来種の品種を探したものの、『明らかに在来種である』+『明らかに古い品種である』+『採集できる場所に存在する』茶樹を見つけることはできませんでした。
各地にわずかに残る天然記念物になっている古木の茶の樹を刈らせてもらうわけにはいかないし・・・。

 

そんな中で、令和の今も生き残っていて、樹齢が100年以上は確実に経過しているとお墨付きで、実際に茶の収穫に使われていた「やぶきた」よりも古い品種、在来種の茶の樹を今回頂くことができました。
超レア!
嬉しいヾ(*´∀`*)ノ

 

これで空海が飲んだお茶の味にまた一歩近づきました!
来年か再来年にはほんの少しですが茶葉を収穫できるようになるらしいので、それで作る1200年前のお茶の味が楽しみです。

 

写真は当薬草園内に植え替えた状態のものです。

 

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