いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。

【そこら中に落ちている地域資源】

最近和歌山県の南部では、「ジオパーク」「ジオサイト」を活用した地域活性化が盛んで、県が入って南紀熊野ジオパーク推進協議会なるものも設立されており、景観を活用した地域活性化が進んでいます。が、一方南部の活気とは裏腹に和歌山の北部ではジオ系は全然盛り上がらず、「目の前にあるものを活用して、磨いて、掘り起こしてどうやって人を呼び込むか」ということについて動きはほぼありません。

ジオパークとは、
 地球科学的に見て重要な自然の遺産を含む、自然に親しむための公園。
 地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく、その他の自然遺産や文化遺産を有する地域が、それらの様々な遺産を有機的に結びつけて保全や教育、ツーリズムに利用しながら地域の持続的な経済発展を目指す仕組み。


ジオ系の和歌山の地域資源としての活用例の一つとして、過去に「県北部には多数の『鉱山』があった」ということが挙げられます。

鉱山があった、ということは、細かく分けるとそこには以下のような地域資源がある可能性があります。
・掘った際の坑道跡(少しでも入れるとなお良し)
・掘り出すのに使うトロッコ跡
・掘り出した後に製錬する工場跡
・坑道が無くとも、周辺にズリ(鉱石のかけら)が落ちている
・鉱山開山に伴い移住してきた人たちの生活の跡(家、学校等)

こういった予測を元に、過去の遺産を探し出し、利用可能な部分を調べます。鉱山跡というのはジオ系の地域資源であるとともに、ある程度坑道や周辺施設が残っていれば近代化遺産の一つとしても利用することができ、多面的なPRが可能です。
 その最たるものが長崎の軍艦島であり、あれほど遺構が集積していれば人も呼びやすいのですが、たとえ遺構がわずかで人を呼び込むのには「弱い」場合であっても歴史や自然環境とつなげたストーリーがあったり、見せ方(切り口。ターゲットを限定する)を変えたり、同じ鉱脈で地域を越えた他の鉱山跡と連携すれば充分人を呼び込むことは可能です。

ちなみに鉱山跡ではありませんが、和歌山県の沖に浮かぶ友が島は戦争遺構の残っている島ですが、今では県外のコスプレイヤーが撮影場所としてわざわざ廃墟感を求めにやって来ています。鉱山周辺に工場跡や当時のコンクリートの住居跡等があれば、それはそれで人を呼びこむことができる資源になるのです。

そんな地域資源が北部にはたくさん眠っていて、さらには当地の鉱山は高野山に眠る弘法大師空海とも深い関わりが伝わっていて面白い展開ができるはずなのに、ほったらかされていてもったいない・・・。


と、口で言うだけになってしまうといけないので、実行実行。
県北部で一つに場所を絞って鉱山跡地を探索に行ってきました。
山の中を歩き回った結果、残念ながら坑道を見つけることは叶いませんでしたが、たぶん坑道の近くであろう場所において、酸化銅のついた鉱石(写真)を見つけることが出来ました。

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※許可を得て持ち帰りました。

もし坑道が見つからなくとも、宝さがし的要素が強いので、好きな人には楽しいと思います。

みなさんも、足元に注意して川原や山を歩いてみてください。
もしかしたらただの石ころがジオサイトになるような鉱物で、運がよければ宝石があるかもしれません。
あ~、書いてて宝石探ししてみたいなー。

地学の知識があればもっと様々な言葉で表現できると思うので、どなたか和歌山の地質に詳しくて一緒に地域活性化してみたい人いたらご連絡ください~。