いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。

【イナゴソース、ボーイスカウトの集会で紹介@仙台】

当団体で醸造している昆虫発酵調味料イナゴソースを、仙台のボーイスカウト活動内で紹介いただきました。

通常だと販売したら購入者の方にお好きなように使われて終わりますが、今回は国連宮城県の昆虫食の背景・イナゴソース醸造の背景とともに周辺情報も含めて子供たち、大人の方々に紹介していただきました。

その報告を頂き、掲載許可も出たので原文ママで紹介します


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送っていただきましたイナゴソース、小さなタレビンに小分けにして、子供たちに味見させました。反応は様々でしたが、どちらかというと大人のほうが食いついていました。

東北地方ではこの時期、川原やキャンプ場などで芋煮会といって職場や町内などの集まりで里芋の入った鍋料理をつくって食べる習慣があります。

私たち名取第1団カブ隊でも郷土の料理に親しむこと、野外での調理や火起こしの経験を深めることなどを目的に10月の隊集会は芋煮会を行いました。その席でイナゴの紹介も行いました。

宮城県は米どころなのでカブスカウト世代である小学3~5年生の親はかろうじてイナゴの佃煮を食べたことがあります。スカウトの祖父母世代は学校の活動として児童生徒が一斉につかまえたイナゴを業者に売って、そのお金でピアノや鉄棒を買ったりしていました。とくにそうしたおじいちゃんおばあちゃんと会話を弾ませられるよう、イナゴの佃煮も配布しました。(イナゴの佃煮は宮城県内のスーパーでは比較的容易に手に入ります)。

名取1団カブ隊は27名のスカウトがいますが、これが6~7名の組に分かれています。それぞれの組にイナゴの佃煮40グラムとタレビン1本づつを配布し、芋煮とおにぎりを食べている昼食時に一緒に試食しました。

子供たちは思いのほか抵抗なくイナゴの佃煮を食べていました。8月の夏キャンプで全年代が虫と親しんでいたこと、2年前最上級生が新入生だった時にやったイナゴとりと佃煮づくりの活動を覚えていて、率先してぱくついていたことなどもあり、ほとんどの子がイナゴを食べたということは(好き嫌いは分かれましたが)、大人たちには少し驚きでした。

イナゴソースは、指先に取ってなめてみたり、おにぎりにかけてみたりして味わっていました。スカウトたちも大人たちも普通においしいのが驚きのようでした。

また、イナゴソースプロジェクトのページをプリントアウトしたものも1部づつ各組に配りました。

むろん小学5年生にも少し難しい内容なので、あくまでも一緒に来た親用です。名取1団はほかの団に比べて活動への保護者の参加率が高いので、ほとんどの保護者が試食していたと思います。タレビンも興味ある大人がもってゆきました。ただ、すぐには反応が返ってこないので、また改めて保護者の皆さんの反応をお知らせしたいと思います。

昆虫食に関して、イナゴが郷土食であること、国連が各国に研究を勧めている未来食でもあること、イナゴソースは郷土の英知とこの未来への流れを融合したものであることなどを紹介したスピーチをスカウトたちにしましたが、食事中でしかもイナゴの佃煮をだれが食べるのかにものすごく盛り上がっていた彼らの耳にどれだけ届いていたかちょっと疑問です。この点に関しては改めて文章にまとめてスカウト通信の読み物としてくばるつもりです。

2年前にイナゴを取って子供たちに調理させたときも、子供たちの反応は「またやりたい!」でしたが、親たちは「(できれば)もうやめてくれ」でした。親世代には、スーパーで売っているしそもそも無農薬でないと育たないので安全、国連も推している、宮城の郷土食でそのまた親世代も食べていた、と理詰めで話してもあまり効果がない感じでした。それより親に何名か子供のころに食べたことがあるという話が出たり、子供たちで上級生たちが「わたしイナゴ食べられるよ!」と楽しそうに自慢したのが興味を引いたりという、感情に訴求するできごとがあったおかげで今回のイナゴとイナゴソース試食は実現したように思います。試食した後も、彼らの経験が価値のある正しいものだったという援護射撃というか、理論上の補強が来年以降にも続けていくためには必要だなと思っています。

ひとまず、10月2日の活動についてお知らせ申し上げました。

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加納さま、ありがとうございました。

日本各地にイナゴを食べる文化が過去にありましたが、もはや現在「郷土料理」と呼べるほども残っている地域はほとんどなく、「郷土の(忘れられている)歴史の1ページ」となってしまいましたが、このような機会を通じて地域の子どもたちに学んでもらえると大変うれしいです。

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