いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。

【いのちの更新が分かりやすい森だった】

昨日天気が良かったので、また雪山の森に地域資源の調査に行ってきました。

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朝から登って、いくつかの分岐を行ったり来たりしながら調査してぼんやりと見えてきたこと。
それは、この森は「いのちの更新が分かりやすい森」ということ。
かつては周辺集落の住民が往来して生活物資を運んだ道も、高齢化に伴って通る人も減り、道普請(集落みんなで行う道の整備)もされなくなり、倒木があちらこちらにそのままの姿で、時には道をふさいで転がっていました。
その倒木をつつくと、微生物や昆虫によって十分に分解されており、スカスカでボロボロと崩れていきました。

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このような倒木の内部には越冬のためや分解のために昆虫が暮らし、既にボロボロになって崩れ落ちた木っ端はより細かくなって森の土となり次の世代を育てます。

歩道の上の倒木が放置されていた分、その朽ちた木っ端で歩道は割りとフカフカな部分も多く、一般的な山道ともまた違った感触でした。そして、フカフカな地面の下にはミミズが育ち、それを食べにきたイノシシの掘った跡もたくさんありました。

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当エリアの高野町内は世界遺産高野山のお寺の建材や仏前に供える木々を支えるための意味合いもあって人工林が多く、スキ・ヒノキ・コウヤマキ、マツなどばかりで歩いていても生態系の変化があまり楽しめない山道も多いのですが、この地は真冬でも「視覚的に」楽しめる森でした。

ちびっこ達に、木の一生と森や生態系との関わりを説明するのに良い場だと感じました。

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