いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【職人とコラボ。金継ぎワークショップの開催前アンケート。重要】

現在、根来塗の産地として唯一の工房を構えている漆器職人と共に金継ぎプログラムを考えています。
「本物の材料×本物の塗師×お手軽ではない」プログラムを打ち合わせ中。
以下、しばらく説明を読んで下段までお越しください。

●根来塗(ねごろぬり)とは、
日本の塗装技法の一種であり、黒漆による下塗りに朱漆塗りを施す漆器である。名称は和歌山県根来寺に由来する。
鎌倉時代高野山における対立により根来寺和歌山県岩出市)に本拠を移した新義真言宗の僧徒が、寺内で使用するために製作した漆器が有名となったため、広く朱漆器が「根来塗」と呼ばれるようになったとされる。

一般に、古い朱漆器では、表面の朱漆が摩滅して、下地に塗られた黒漆が所々露出し、模様のように見えることが多い。これを人為的に再現し、朱塗の中に黒い部分が浮かぶのを、デザインとして見せることも行われている。

1585年(天正13)豊臣秀吉の根来攻めにあたって、漆器職人達も根来を退去し、海南黒江、輪島、薩摩等に移住して、それぞれの土地に漆器の技法を伝えたとされる。byウィキペディア

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●金継ぎとは、
漆を使って、割れた器や欠けた器などを修理する日本の伝統的な方法。
漆は強力な接着剤としての働きがあるため、頑丈に修繕することが可能です。
接着部分に金粉をまぶすことが有名ですが、異なる色でも修繕でき、仕上がりを新しく変えることもできます。
元の形に戻すことも、器自体の価値を変えることも、どちらもできます。

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ーーー金継ぎで修理できる素材の範囲ーーー
漆器
・陶磁器
・ガラス
・プラスチック
・ステンレス

と、いうわけで、まずは皆様の大事にしていた?大事にしている?道具の修復を金継ぎで行えればと思っています。
そこで、プログラム作りのための課題を洗い出したいので、興味を持っていただいている方に現物の写真を当方まで送って頂いて、アンケートにお答え願えないでしょうか。

1.問題のある箇所の写真のオモテウラ両方の送付
2.問題のある個所の断面の拡大写真
3.道具の全体像の写真の送付
4.材質(分かれば)
5.元にもどしたいのか?それと色漆などで新しい姿にしたいのか?
6.最低でも3回の来訪で3日間かかるが、安くてただ寝るだけのスペースがあれば遠くからでも来たいと思うか?
7.3回をバラバラに3週間に分けるのと、まとめて3日間(たぶん平日含む)に集中するワークショップとどちらが良いか?
8.3日間連続は無理でも土日二日間連続+最後職人仕上げでの発送コースなら参加できるか?
9.メインの修復作業にかかる時間自体は少なく、本当の漆は「ゆっくり乾くのを待つ」という時間が多くを占めます。その間自分の道具に関係なくても塗師の作業を手伝ってみたいかどうか。

以上、アンケートにご協力よろしくお願いいたします。


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