いつも虫のことばかりやっていると思われては困るので、他にもやってることを書いてみます。
和歌山はフルーツ王国と言われていて、その中でも柿の生産量日本一ということで、柿で何か他のものを作れないかなぁといつも考えていたのですが、その一つの例として「伊勢型紙」の調査をしてきました。
伊勢型紙とは、
友禅、ゆかた、小紋などの柄や文様を着物の生地を染めるのに用いるもので、千有余年の歴史を誇る伝統的工芸品(用具)です。
和紙を柿渋で加工した紙(型地紙)に彫刻刀で、きものの文様や図柄を丹念に彫り抜いたものですが、型紙を作るには高度な技術と根気や忍耐が必要です。(写真2枚目参照。伊勢型紙協同組合HPより引用)
和紙の文化はわずかに和歌山でも残っており、材料の柿もたくさんあるし、柿渋の作り手もいて、これなら作ることができるかなぁと思って現物を現地で調査したのですが、この伊勢型紙を作るには、和紙を柿渋で張り合わせて強化したあとに、一週間かけていぶし、一年かけて寝かせてから完成する、ということで、時間と労力がかなりかかりそうなので断念(><。
他の活用方法を検討しよう・・・。
調査に出かけて結果的に使い物にはなりませんでしたが、そんなことはいつものことなので気にせず、本物のかつての型紙を見ているだけで、その細かな造形はまるで美術館の展示物を見ているような美しさでした。目の保養になった~。