いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【本物の田の神さまと出会う】

今度3/30、31と古物市を橋本市で開催予定なのですが、古物販売にはルールがあって古物商許可が必要なので、骨董屋さんと打合せ中。


そのお店に、ありがた~い「田の神さま」が居られました。

日本中に田の神様はおられますが、民間に神像として祀られているのは九州南部が多く、和歌山県では見ることのないお姿。
優しく微笑みながら、しゃもじと飯櫃を持っており、この姿で本来なら道端でみんなを見守ってくれています。


和歌山でいうと、道端で見守ってくれているお地蔵様みたいなもの。

まさかここで本物を見れるとは・・・。
自分の中では、立派なお社の中に祀られて、見えない・会えない神様よりも、信仰心があまり篤くない自分には、身近で直接的に見守ってくれているこんな神様の方が好き。
「会いに行けるアイドル」みたいな、「さわって撫でられる神様?」。

農業していないけれど、今度お供え持って行こう。

 

#田の神 #稲作 #豊穣 #信仰 #神像 #石仏 #民俗 #九州


ーーー以下、ウィキペディアより転載ーーー
田の神(たのかみ)は、日本の農耕民の間で、稲作の豊凶を見守り、あるいは、稲作の豊穣をもたらすと信じられてきた神である。作神、農神、百姓神、野神と呼ばれることもある。
穀霊神・水神・守護神の諸神の性格も併せもつが、とくに山の神信仰や祖霊信仰との深い関連で知られる農耕神である

田の神の具体的な像は不明なことが多い。
水口にさした木の枝やそれを束ねたもの、花、石などが依代とされることが多く、常設の祠堂をもたないのが全国的な傾向である。しかし、そうしたなかにあって田の神の石像が九州地方南部の薩摩、大隅、日向の一部(都城周辺)に限って分布することは注目に値する。ここでは、集落ごとに杓子やすりこぎを持ったタノカンサァ(田の神さま)と称する石像を田の岸にまつる風習がみられる。