高野山の医僧が2種類の文献を書いていると思っていたら、よくよく調べたら、中医学の治療法解説書1種、生薬について2種、鍼灸について1種の4種類も医学書を書いていました。
そのうちの生薬についてと治療法についての本を入手したので読んでいますが、筆者は江戸時代初期の方のようで、まだまだ中国医学をそのまま日本の治療に用いることが多かった時代なので、和方は含まれておらず、中医学ベースの文献でした。
どうやら一般の医家向けに書いているようで、高野山ならではの治療法は無さそう。ちょっと残念。
とはいえ、高野山のお坊さんが書いた医書が当時日本中のたくさんの人に読まれたというのは驚きましたが、読んでみたら非常に丁寧に症状を解説されていたのでそれも納得。
令和の今でも普通に使われている漢方薬名も載っていました。
漢字ばかりの文を読むのは目が疲れますね。
高校時代に漢文をもっとまじめに勉強しておけば良かった・・・。
ところで、最近また「古文・漢文不要論争」が起こっているようですが、人生でいつ必要になるか分からないし、ゼロから取り組むよりも学校教育レベルの最低限の知識があればどう読めばいいかの進め方を考えられるので、学校時代には「なんで勉強するんだろう」と思いますが、古文・漢文も必修にしておいた方が良いと思います。