いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【麦飯と金山寺味噌のハナシ】

時々大阪で、和歌山県高野町で作られた「金山寺味噌」を持っていってPRしています。
当地のものは、ばーちゃん方の手作りで、甘めになっているので食べやすいですよー。個人的にはお茶漬けにして食べるのが好きです。

そんな金山寺味噌を作っているばーちゃん達から「本当に美味しい食べ方は麦飯の上に乗せて食べること」と教えてもらったので、丸麦で麦ご飯を作って金山寺味噌をonしてみました!

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「確かに美味しい。とっても合う」

もともと金山寺味噌の材料には麦が入っているので相性がいいし、金山寺の独特のクセが(白米には無い)麦飯のクセと交わりマイルドになりより食べやすく、丸麦のプチプチした食感とも良く合いました。
金山寺味噌を買った方は一度お試しあれ~。

金山寺味噌は、温かいご飯に添えたり、お酒、ビールなどの肴にと、重宝されてきた、そのまま食べるお味噌です。つまり調味料として用いるのではなくて、「おかず」「常備菜」として考案された言わば保存食です。

日本のお味噌の中では珍しく「米、大豆、裸麦」の穀物原料すべてに麹(こうじ)を附け、それに白瓜または真桑瓜・茄子・生姜・紫蘇など種々の野菜を漬け込み、長期間保存食品として機能する、大変画期的でしかも廉価な、庶民の食卓の常備菜であります。

 

#金山寺味噌 #郷土料理 #和歌山 #麦飯 #おかず味噌 #なめ味噌

【ローカル茶33種を飲み比べるイベント修了】

四国の『ローカル茶』33種類を楽しむイベント無事に修了しました~。
 
今回は大阪と兵庫の4人の方にご参加頂き、みんなで抽出して、全部で26種類以上の野草茶・薬草茶・お茶類を頂きました。

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ーーー以下、試飲したリストーーー
・ヒトツイモ
・クコ
・カワラヨモギ
・キシマメ(焙煎アリ、焙煎ナシ)
ハブ茶(焙煎アリ)
・阿波番茶
・阿波番茶 茎茶
・寒茶
・セイソウ
・バリンソウ
・ケンポナシ
ウツボグサ
・クマザサ(焙煎アリ、焙煎ナシ)
・カンワラビ
・タラ
・キビ
・カキドオシ
・ローカル和紅茶2種
・代表の田中が作った野草茶2種
・ミルクで煮出したもの複数
・単品をブレンドしたもの複数
 
 袋を開けた時の匂いとは裏腹な味もあり、超シブイもの、フルーティーなもの、旨みの強いもの、漢方感の強いもの、かなり酸っぱいもの、香りの良いもの、特徴の無いもの(効能はある)、とバラエティーに富んでいました。
 また、温かい時と冷めた時では味が異なるものがあり、飲みやすさが変わってきました。

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ローカル素材はまだまだ新しい発見があって面白い!
 
※今回で全部使い切った素材は無いので、まだあと1、2回くらいは飲み比べ会を開催できそうです。ただ、同じ場所でしてもしょうがないので、出張でイベントして欲しい人や団体があれば募集中(応募は2月10日まで。開催時期は3月末ごろまで)。応募がなかったら、普通に自家消費します。
 
#ローカル茶 #ご当地茶 #薬草茶 #野草茶 #健康茶 #乳酸発酵茶 #摘み菜 #摘み草 #四国 #高知 #徳島 #愛媛 #香川 #地域資源 #薬膳
 

【イベント募集開始:石垣ツムツム2@和歌山県高野町】

あの石垣ツムツムが帰って来た!
さぁみんなで考えながら実際に石を積もう!

第25回いなか生活デザインワークショップ「石垣ツムツム2」開催決定

 

いなかの山間部には平野は少なく、段々畑や棚田が多くなっており、土手が石垣で出来ていることが多いです。その石垣は山のイノシシやシカによって踏み崩されたり、災害により崩れることがよくあります。 

 そんな山での暮らしと密接に関わっている「石垣積み」は、見た目は「ただ積んであるだけ」に見えるかもしれませんが、積む石の形・順番、地下の部分も掘って石を入れてあったり、見えない奥の方にも石を積んで補強してあったりと、さまざまな知恵と技術が詰まったとても高度な作業なのですが、コンクリート化が進み、今はもう話を聞ける方は少なくなってしまいました。

今回は日帰りで体験できる入門編として、山奥で実際に石垣が崩れている現場を使い、地元の方々にやり方を教えて頂きながらお手伝いします。

 

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【日時】3月17日(土) 10時30分~16時半ごろまで。雨天中止

【内容】田んぼの崩れた石垣の修復と下草刈り

【集合場所】旧筒香小学校(和歌山県伊都郡高野町中筒香244)

アクセス方法:車、JR橋本駅に送迎(要申込時事前連絡)

【定員】15名

【参加費】一人600円(保険料込み)。

【申込・お問合せ】

メールにてご連絡下さい。コメント欄での申込はおやめください。

メルアド: inakadss@gmail.com

※携帯アドレスだとお申込受付メールや連絡事項の返信が迷惑メール扱いされる可能性が多かったので、できれば普段見られるパソコンアドレスで送って頂けると助かります。

イベント詳細:

ワークショップ「石垣ツムツム2」@高野町~いなか暮らしのスキルアップ「石垣積み」を学ぼう!~  (フェイスブックイベントページ)

 

【準備物】

汚れても良い格好で。帽子、長袖長ズボン、長靴(足元がぬかるんでいる可能性が高いので)、軍手。汗ふき用のタオル。お弁当&飲み物。

 

【備考】

・キャンセルは3/14までにご連絡ください。ご連絡頂けない場合はキャンセル料をお支払頂きます。

・石垣積み優先ですが、終わり際に「摘み草体験」(山菜を摘んで調理して食べる)も行おうと思うので、興味のある方は残ってご参加下さい。摘むところから行きましょう♪(これは参加費を頂きませんが、地域おこし協力隊の活動費用は昨年11月で既に無くなり自腹で活動しているので、募金箱にさりげなくお賽銭を寄付してもらえると助かります)

 

#石垣 #石垣積み #修繕 #体験 #いなか暮らし #和歌山県 #高野町 #山村 #山間部 #地域おこし協力隊

 

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Event schedule2018 いなか伝承社 2018年イベント予定表

Japanese countryside experience program

◆1/28   Drinking comparison of 33 kinds of tea (local tea • wild grass tea • herbal tea)

◆2/22  Traditional Japanese event "Nanakusagayu". Participants cook rice porridge after picking wild grass.

 

◆In mid-March 

While learning from local elderly people, we will repair stone walls.

◆In late April  

Specialized in marine products.An event that takes sea creatures not in line with supermarkets and cook them. 

◆In May     

Collection of spring creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆Between March and May   

Cook the spring material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

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◆In late June  

Experience enjoying nature in the countryside at a school in the mountains and making local cuisine with local mothers

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 ◆In mid-July    

Experience riding on a traditional "Tarai boat".

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◆In late July  

Collection of summer creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In early August 

Experience enjoying nature in the countryside at a school in the mountains and making local special buddhist cuisine with local mothers

◆In July or August 

Experience to be covered with mud in a deep rice field

◆Between June and August 

Cook the summer material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

 ◆Once in July, August and September 

In the mountains, everyone catches insects from noon to night and eats them.

◆Sometime between July and September 

A yoga event for children up to 2 years old.

In September or October  Event to harvest and eat ripe figs with no pesticide

 ◆In October  

Collection of autumn creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In November 

Self-brewed, insect fermented seasoning tasting party

◆Between September and November   

Cook the autumn material.

Taste the dish in the dark. You will taste in sense.

 ◆In early December  

Collection of winter creatures. (Wildflowers, tree nuts, fresh water shells and fish and shrimp, insects, reptiles)

An event to pick up living things not in line with the supermarket and cook them.

◆In mid-December  

Traditional Japanese rice cake making experience. Everyone makes special rice cake.

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※Since I was asked by a foreigner, I translated it into English.
I'm sorry if my English sentences were wrong.

【失われた伝統調味料の復活にチャレンジ。「エンドウ豆味噌」】

現在地域資源を調査しているエリアで、かつて夏の時期にエンドウ豆で味噌を作っていた文化があることが分かり、ただ現在は誰も作っておらず、作り方を知っている人もいないことが判明したので、独自に自分のところでエンドウ豆味噌を作ってみることにしました。

昨年夏に実際に仕込んで、半年ほど経ったのでちょっとフタを開けて様子見。

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夏場に仕込んだ時はカビが不安でしたが綺麗な状態で、上がっていた「たまり」をすくって舐めてみるとちゃんとエンドウ豆フレーバーの感じられる状態になっていました。
ただ、塩気はまだ角があったので、もう少し寝かせてから再度試食してみることにしました。

地元の方からの聞き取りするにも、発酵・熟成させるにも、「地域資源の掘り起こしと可視化」には時間がかかります。

地域おこし協力隊通信 まとめて掲載

当団体「いなか伝承社」の代表田中が、2016年4月より和歌山県高野町から業務委託されている「高野町地域おこし協力隊」活動の一環で出しているミニ新聞「たなかめ通信」です。(実際に配っているのは白黒ですが、今回掲載しているのはフルカラー版)

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一部かぶる部分もありますが、基本的にいなか伝承社の活動とは別に行っています。

 

ただ、ご当地ローカル新聞やフリーペーパーが存在せず、高野町地域おこし協力隊HPなども無く、毎月コツコツと活動してこの新聞も毎月欠かさず発行しているのですが、実績を残す場が無いのでコッチに掲載しました。

2017年4月より発行を開始して、毎月書いて既に10号まで発行しています。

※特にチェックしてくれる方は居ないので、誤字脱字、構成のおかしい点などはご容赦下さい。

(以下のリンクからPDFをダウンロードして下さい)。

https://files.acrobat.com/a/preview/aaf96baa-643b-40af-b852-5014eae0c9f5

 

元々、地域おこし協力隊に対して住民の方からは、制度の認識が無く、プラスイメージも無く、行政の協力隊へのフォローが不十分で、行政の活動自体があまり良くは思われていない地域でマイナス状態から活動しているので、大きな花火は揚げずに、協力隊制度への認識を埋めたり、まずは個人の存在を認知して頂くためにコツコツ書いています。

 

#地域おこし協力隊 #広報 #発信 #協力隊新聞 #高野町 #和歌山県

【高野町で初の昆虫食イベント開催】

※今回は見た目がご家庭の「G」そっくりすぎて精神的なダメージを負われる方がいるといけないので虫の写真はUPしていません。
 
・真冬の山の中でぱぱっと捕まえられる昆虫はどれぐらいいるか
・真冬の川(上流部)の中でぱぱっと捕まえられる昆虫はどれぐらいいるか
の調査も兼ねて昆虫食イベント化したら、開催2日前告知にも関わらず、お三方が遠くから参加してくれました。
 
寒いけれども穏やかな気候の中、1時間くらいずつ調査して、
山からはオオゴキブリ(植物食性で山に住み、朽ち木を分解してくれる益虫です)とクサギカメムシの成虫他が採集でき、川からはカワゲラ類の幼虫他が採集できました。
その後、みんなで調理して全部頂きました。
個人的な味の感想としては、カワゲラ>オオゴキブリ>>>クサギカメムシ(パクチー好きにはいいかも)。

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やってみて、
メリット
・氷点下になる地域なのでクモもダニもムカデも眠っていて向こうから攻撃してくることは無い。割と安全。
・虫が食事していないので臭みが少ない
・見つけた虫は寝ぼけているので簡単に捕まえられる
 
デメリット
・川虫類は一匹当たりが小さすぎて量の確保が難しい。いろんな調理に向かない
・増水していると長靴では行動範囲が狭まってしまう。
・短時間では見つかる種類が少ない
・短時間では見つかる量が少ない
・氷点下になる地域では参加者の交通手段が限られる
・山と川では野草がほとんど見つからないか量が少ない(田畑なら冬でももっと採れる。川原が増水していたのもあるけれど)
 
良いこともあるんだけれど、当地で冬に昆虫食イベントをやるとしたら、長時間かけても採集・試食したい人を集めないと厳しいかなぁ。
 
#昆虫食 #調査 #調理 #川虫 #女子大生ゴキブリを愛でる #高野町