いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【庭の薬草たちが咲きました2】

■ヒキオコシ(引きおこし)

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可愛い花が咲きました(*´∇`)ノ

ヒキオコシの全草を乾燥したものを、生薬で「延命草(えんめいそう)」といいます。
当団体代表の田中の事務所兼自宅近所にある世界遺産高野山とも関わりが深い薬草です。
その昔、弘法大師が山道を歩いていると、一人の行者が倒れていました。
それを見た弘法大師はすぐに近くにある草をしぼり、その汁を、倒れている行者の口に含ませたところ、その行者はたちどころに元気をとりもどして旅を続けることができました。
それから、病人を「ひき起こす」という意味で、ヒキオコシと呼ばれたといいます。
かじってみたら分かりますが、かなりニガーイ( >Д<;)

薬効:
延命草は、健胃薬として胃の調子がよくないとか、軽い痛みを感じるような時、また食欲がないときなどに服用します。
ヒキオコシは、家庭薬にも多く配合されていて、消化不良、食欲不振、腹痛などに用いられています。
ヒキオコシの科学成分は研究の結果、数多くのジテルペンと呼ばれる一群の化合物が含まれていることが明らかにされています。
また、抗がん作用のある成分も含まれていることがわかっています。

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