いなか伝承社(地域活性化支援)のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

【昆虫食関連でメディア露出しました】

和歌山県北部の情報誌「きのかわトークニュース」が昆虫食について取り上げるとのことで、コラム寄稿しました。
3/11発行号なので、ちょうど今色んなお店に配架されているのかなと思います。2013年から和歌山で昆虫食啓蒙に取り組んでおり、せっかく昆虫も含めて身近に自然のある和歌山の皆様にももう少し知ってもらえたらと思います。
youtubeで昆虫食について語りました
普段はタレントの井上 咲楽さんが昆虫を食べているチャンネル『バグズクッキング』で、ちょっと顔出しして昆虫食普及に向けて、敬愛する(自称)師匠の「昆虫食普及ネットワーク」 内山 昭一先生と「昆虫エネルギー研究所」(大阪)の佐藤 氏とトークしました。
 
自団体では昆虫食としてのモノづくりは今後そんなに行わない予定ですが、イナカの未利用資源であり食材でもある昆虫食材を「ジビエ」(タヌキやアナグマ等も含む)や「ドングリ」や「薬用植物」などと同じように区別なく自団体で価値あるリソースとして取り扱い、皆様が食べる義務はありませんがユニークな素材として文化や伝統の残る地域と絡めてコンテンツを創り発信していければと思っています。

【長野県からユニークな職人2人が来和、職人と職人がガチンコで話をした日】

長野県伊那市の家具製造会社「株式会社やまとわ」さんから職人2人が、和歌山県高野町の薄板(経木)職人とヒノキヒモ職人に会いに来和され、ちょっとアテンドしました~。
※「株式会社やまとわ」 は、
家具製造会社と上に述べましたが、実態は大きく異なり、林業(山から木の伐採)、オーダーメイド家具製造、経木製造、木のある暮らしの提案、エネルギー、自社でフリーペーパー製作、森を学びの森の価値を作る人材育成プロジェクト「伊那谷フォレストビレッジ」など、森の入口から出口までトータルで扱われているユニークな会社です。面白い会社。
 社長 中村 博 さんが木工職人であり、今回社長と経木担当職人のお二人のプロが来られて、現場を見て聴いて質問されまくっていました。
私が職人をクリエイターやデザイナーに繋ぐときには、ある程度全く林業や製材を知らない方向けに職人の言葉を噛み砕いて解説したり、職人自身の目線からはこぼれてしまう価値ある作業や道具の解説フォローや職人の想いの代弁をお手伝いしていましたが、今回の来訪者は林業・製材・木工・削り・のプロで、特にフォローすることなく、様々な視点で観察されて、道具の裏まで調べて思う存分質問をぶつけられていました。

f:id:inakadss:20220310173911j:plain

薄板職人と。

f:id:inakadss:20220310173930j:plain

 当地の薄板(経木)職人もヒノキヒモ職人も技術を隠すような人ではなく、人間的にも素敵な方々なので私が勝手に応援して色々発信したり外の人と繋いできましたが、その中でも今回来られたお二人の職人はディープな質問ややり取りをして、「尺」や「寸」といった昔の長さの単位が私の頭の上を飛び交って会話されて、和歌山側の職人も本気で職人仕事のことについてぶつかって腹を割って話ができる非常に良い機会になったようです。

f:id:inakadss:20220310173947j:plain

ヒノキヒモ職人と。

f:id:inakadss:20220310174005j:plain

 薄板もヒノキヒモも製品の見た目は地味です。見た目は「薄い松の板」と「薄いヒノキの削ったヒモ」です。しかし、実はどちらも材料を買うところから目利きが始まり、非常に良い木材を職人自らの足で他県まで探し回って(薄板もヒノキヒモも職人は高齢なのでネット使えない)調達し、毎回性質の変わる自然の材料を使って、古い古い機械や道具を修理しながら使い続けながら製品を作ってきました。どちらも商品の包装資材として使われてきて、お客様の手元に届いたらほどいて捨てられてしまう消費財でした。製品を扱う問屋さんも単なる削られた消費財としての認識しかしておらずFAX1枚の発注書で「はい、今回は〇〇本ね」という扱いで製造の苦労を共有することもなく、「そういうものなのだ」という諦めも心の中にありました。
 それが、自分たちのこれまでやってきたことを理解してくれて、対等の技術に基づいた土俵で話が出来て、適切に価値を評価してくれて、後継者のいない自分たちの技術や知識を受け継いで次の世代に残していってくれることに対して、とても嬉しそうでニコニコニコニコしながら話をされていました。
やまとわの職人さんは、「こんな人が今まで残ってくれていて本当に良かった!」とそうも言ってくれて、お二人にわざわざ和歌山の山村に来てもらえて、聴いてもらえて、非常にうれしいです。
地域を超えた「職人×職人トーク」も面白い!
※コロナ禍ということもあり、通常は工房を公開も見学ツアーもしておりません(たまに当団体「いなか伝承社」繋がりの方をご案内している程度)。町に問い合わせしても工房では見学は受け入れておりません。各職人への問い合わせはご迷惑になるのでお辞め下さい。

【至急★ニッキ(肉桂)の枝葉 使いたい方いますか?】

和歌山県産「ニッキ」(ヤブニッケイでは無い本物)の大木が伐採されて、一時的にニッキの枝葉を大量に取り扱うことになりました。
基本的には市中に流通していないものです。
とても良い香りです。
キロ単位で必要な方居られたらご連絡下さい。3/12まで


f:id:inakadss:20220307094705j:image

個人的にはクラフトコーラやクラフトサイダー、クラフトジン、薬酒など作りたい人とコラボできたらいいなぁと考えています。
※ただし次いつ手に入るかは調べてみないと分かりません。
日本で私しか扱っていない生薬:女性の病気や体調改善に使われるトウキの中で最高級トウキ「大深当帰」の葉などもあるので、差別化も用意です。
※「大深当帰」は品種名やブランド名だけが独り歩きしていますが、当方のトウキは、その名の通り昔からの産地「大深地方」で代々自家採種した種から3年かけて寒冷地で栽培したオリジナルで、今はもう生産者さん一人しかいない大変貴重な薬草です。
https://ecsp.tsuku2.jp/viewDetail.php?itemCd=00052138200245

 

お申込 inakadss@gmail.com
※ただし、土地管理者の都合により撤去するので 3/12 までに要連絡下さい。でないと確保できません。

 

---状態---
・半乾燥(よって葉の色は基本茶色)
  ※乾燥した葉の方が落ち着いた甘い香り
・(量が多いので)無選別、無洗浄
・幹枝葉
・指より太い枝は入れません
・まだ山にあるので雨天時や雨天後は濡れています
・ある程度のサイズにして大袋に入れて発送
・葉だけ、枝だけの指定はお受けできません。(どちらも同じ香りです)
・発送は3月中下旬ごろ
1キロ 6000円。最低ロット5キロ〜。送料別

なお、乾燥させてから小売(100gや500g)も後ほど予定しております。今月中には販売開始できると思うので、興味のある方は続報をお待ち下さいm(_ _)m。

 

▼ニッキ(肉桂)とは
主に日本産のクスノキ科の常緑樹を原料として作られる香辛料で、主に八つ橋やニッキ飴、ニッキ貝などの和菓子に使われています。

▼ニッキとシナモンの違い
原料や成分
どちらもクスノキ科の常緑樹が原料であり、桂皮アルデヒドという香り成分が含まれています。
ただし、ニッキは木の根から作られるのに対し、シナモンは樹皮から作られているのが大きな違いです。

香りや味
どちらも独特の甘い香りが特徴的ですが、辛味はシナモンよりもニッキのほうが強く感じます。

健康作用
・血行促進
血行を促進して発汗を促す作用が見込めます。血行を促して発汗させること作用があることから、風邪の症状を緩和させる漢方薬に含まれていることが多いです。風邪症状の緩和以外の、冷えや肩こりといったものも血流が悪いことから引き起こされるので、これらの症状の緩和も期待できそうですね。

中性脂肪コレステロール抑制
動物実験の結果ではありますが、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らす作用が見込まれるとの期待もあります。

・血圧、血糖値の低下
ニッケイにはプロアントシアニジンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。この成分はインスリンの分泌を促す作用があることから、血糖値を安定させることが期待されています。

・抜け毛、白髪予防
血行を促す作用が見込めることから、頭皮の血流もよくなることが期待されます。頭皮の血流がよくなることで栄養がいきわたりやすくなり、抜け毛や白髪といった髪の毛のトラブルも緩和されることが期待できます。

・胃腸を丈夫にする
独特の甘い香りによって食欲を増進させ、消化酵素の分泌を促すことから胃腸を丈夫にする作用も見込めます。漢方の健胃薬には「桂皮」という名で入っています。この特徴的な香りはガムやアイスクリームなどの添加物にも使われます。

 

#ニッキ #肉桂 #シナモン #桂皮 #薬草 #薬木 #和ハーブ #薬膳 #トウキ #当帰 #地域資源

【着地型旅行のプログラム造成コラボ先 募集中@日本中!】

いなか伝承社では、これまで日本各地で現地調査して、そこにしか無い地域資源を掘り起こすところから行い、その地域性の可視化(見える化)を行ってきました。

その可視化とは具体的には、
 ・体験プログラム化
 ・高付加価値商品化
 ・プロモーション動画素材の提供
 ・地域おこし協力隊の活動テーマ化
 ・起業用コンテンツ
などで、地域の外と中を繋ぐ仕掛けを創ってきました。

その中でも、リアルの体験プログラム化に力を入れてプログラムの造成を行ってきましたが、どんなプログラムを創っても地域側の団体や自治体、観光協会、事業者には体験コンテンツを広く日本中に販売する力が乏しく、販路が無く、プログラムを展開しきれなかったことが大きな課題でした。また、現地への交通手段の問題もありました。

そこで、今年は大きな変革!
販路が無いなら、販路のある会社と組めば解決できる!
ということで、ユニークな体験コンテンツを受け入れて頂ける旅行会社のチームに入りました!

これにより、
電車やバスの無い山村にも都市部から人を送り込めて、
地域情報の発信に係る地域資源の掘り起こし→価値ある体験コンテンツの造成→最後の販売まで、ワンストップで責任を持って関われる体制になりましたヽ(=´▽`=)ノ。
ついでに、動画製作やWEB製作も出来るようになりました。

まずはFBを見ていただいている地域おこし関係者やコロナ後のために今からチャレンジを考えている宿泊施設の方などと、着地型旅行を作っていけたらと思っています。
既存の観光資源への送客も可能ですが、出来ればわざわざそこを目的地に人が来るような今までに無い体験観光プログラムの造成から一緒にやれればと思っております。
マーケティングのための、2、3人規模のモニターツアーの開催や移住促進のためのいなか暮らしツアーなども可能です。
(現地調査のための費用については、事業者側の負担ができる限り少なく出来る方法もあるのでご相談ください。)

あ、事務所は和歌山ですが、日本中どこでも魅力化できます。
是非ご検討下さい。

お問合せ:inakadss@gmail.com

 

f:id:inakadss:20220305223511j:plain

※写真は調査中に旅先で出会ったおじいちゃんが、差し入れてくれた自家製お餅。

#地域づくり #持続可能な地域づくり
#地域おこし #地域活性化
#地域資源 #地域資源の掘り起こし
#地域の魅力化
#体験コンテンツ造成
#関係人口 #交流人口
#高齢者の活躍の場づくり #高齢者の知恵を活かす場づくり
#昆虫食 #民俗学 #薬草 #和ハーブ #ジビエ
#アドベンチャーツーリズム #サステナブルツーリズム #グリーンツーリズム #エコツーリズム #ヘルスケアツーリズム #マイクロツーリズム #ジオツーリズム
#いなか伝承社 #SDGs

【雪国の秘湯旅館で、新しいことに挑戦しよう@石川】

先週までは石川県白山市の山村の住民の皆様に聞き取り調査をさせて頂いたのですが、今回は別途その近くの秘湯旅館のオーナーと打合せして、温泉旅館を活かしつつこれから生き残るため(山村の仕事として継続していくため)にどんなことをしたら良いかをお話させていただきました。

f:id:inakadss:20220224181701j:image

春夏秋冬を通じて山奥の旅館が目的地になるような、そして旅館周辺地域も生き残れるような仕掛けを打合せ中。

 

敷地的に国立公園法がかなりネックにはなってくるのですが、環境省の方とも相談しながら、自然も人も活かしたい ୧( ˵ ° ~ ° ˵ )୨

 

そして、全然スポーツ人間じゃないのですが、雪山用のユニークなスポーツも開発中。地域でテストしたらとっても好評でした😆

 

#石川県 #白山市 #白山 #秘湯 #地域おこし #地域資源の掘り起こし #地域資源活用 #地域活性化 #体験コンテンツ #ウィンタースポーツ

【石川県の山の中にいます@白山市】

【石川県の山の中にいます@白山市

地域情報の調査収集をしに石川県に来ています。

f:id:inakadss:20220211212118j:imagef:id:inakadss:20220211212129j:imagef:id:inakadss:20220211212139j:image

雪深い山の中の4ヶ所の集落の住民から聞き取りして、そのローカル情報を地元の大学が地域のDX(デジタルトランスフォーメーション)に活用するお手伝い。

※一般的なDXとは
「AI や IoT などの先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む 高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう従来のビジネスや組織を変革すること」

地道なアクション(聞き取り)から得られた地域のローカルな情報を、デジタル技術を活用して外と繋げるみたい。
民俗学を学んでいて、高齢者からのそこにしかない地域情報の聞き取りは得意なので、うまく活用して頂きました。

ついでにプライベートで地域資源も掘りながら地域の可能性と多様性を探りつつ聞き取り。

※雪で埋もれそうな気配がしたので、和歌山を出るときから長靴履いて電車乗って石川へ。履いてて良かった長靴。


f:id:inakadss:20220211212100j:image

#地域おこし #地域情報 #デジタル化 #DX #石川県 #白山市

【見えないところに、ビビッドな紫色】

虫探しに朽ち木を壊していて、サクラのボロボロに朽ちた丸太の樹皮をめくってみたら、ビックリするくらいキレイな紫色が顔を出しました。

(明るい紫の下に見える暗い部分は、濃くて深い紫色です。)

f:id:inakadss:20220207120152j:plain

丸太が腐食してカスカスになるくらいの長い年月を風にさらされていたにもかかわらず、こんなにキレイな色が残っていてびっくり。
誰にも見えない、見つからない樹皮の裏側に、どうしてこんな色がついているんだろう・・・。
#朽ち木 #樹皮 #桜 #紫色