もともとお酒は「百薬の長」と言われていますが、初めから生薬をアルコールに漬け込んで、毎日ちびちび継続的に飲んで体調を整える「薬酒」というものがあります。
一言でいうと養命酒みたいなものなのですが、その和歌山版として、かつて紀州藩の御用達であった「忍冬酒」があります。
忍冬:スイカズラのこと。半常緑のツル性木本で花に蜜があり、それを吸うと甘いことから「吸い葛」。花は最初白く、後に黄色になるので、これを銀と金にたとえて別名「金銀花」。常緑で冬でも堪え忍んで葉を付けていることから、またの名を「忍冬」。花や茎は漢方薬として有名
その他にも、白朮弐、肉桂、白檀、人参弐、香附子、茯苓、紅花、丁字、黄耆、桂心といった様々な生薬が焼酎ベースのアルコールに漬けこまれていました。
この忍冬酒は残念ながら明治になって製造がされなくなり、正確なレシピも散逸して幻のお酒になっていました。
が最近になって、そのままの再現ではないのですが和歌山らしく!梅酒をベースにした薬酒として現代風の忍冬酒がよみがえって発売されています。
医薬品では無いので効能・効果はうたえませんが、健康のため?に良かったらお試しください~。
ちなみに写真のものは私がちびちび飲んでるものです。
同じような薬酒として広島に「保命酒」というものがあり、こちらも広島に住んでいる時はよく(牛乳で割って)飲んでおりました。こちらは何社も出しているのですが、ミツボシブランドの保命酒(写真2枚目)が個人的にはオススメです。