いなか伝承社のブログ

和歌山県内各所の農山漁村のファンを作り、土地も含めた「慣習や風俗、信仰、伝説、技術や知識」の次世代への伝承を目的とする団体のブログです。  https://tsuku2.jp/inakadss 

とある山奥の、無いものは無いテキトウ七草粥と十草丼

今住んでいる場所が標高の高い山の中なので平野部よりも気温が低く、ただでさえ新暦で行う今の七草粥の日(1/7)には積雪があったりそもそも生えている植物が少なかったりと、定番の七種(セリ・ナズナハハコグサハコベコオニタビラコ・カブ・ダイコン)を集めるのは不可能。

また、せっかく山の中に住んでいるのでわざわざスーパーの七草粥キットを買うのも違うなぁと思い、それほど難しいことは考えずに、自宅近所で集めた野草で作る「七草粥モドキ」でハレの日をお祝いしています。

※ちなみに、今年の旧暦の1月7日は、新暦では2月23日。まだ間に合う!

 

今年2026年の七草粥モドキの材料はコチラ!

①セリ

ハコベ

③ノビル

ヨモギ

カラシナ

⑥ギシギシの新芽

タンポポの葉

⑧野生化したニンニクの葉(市販で良く見る「ニンニクの芽」ではなく葉です)

に加えて、余りにも絵面が緑色一色になってしまったので、追加で差し色探し。

タンポポの花

サザンカの花

も加えて、七草粥ならぬ「十草花粥」になりました!

 

野草はそのままだと苦みや青臭さがあるので、水にさらした後に刻んで、さっと塩ゆでしてからお粥に投入。

個人的に普通の七草粥(塩だけの味付け)はサッパリしすぎていて苦手なのと、今回の野草ラインナップの中でニンニクが入っていて塩味だけだとニンニクの香りが一人勝ちしそうだったので、味噌仕立てのお粥にしました。

 

味噌とちょっと残った野草の持つクセ(個性)がほどよく混じって美味しかったです。

味噌は何でも包み込んでくれるので、塩味の七草粥に飽きたら是非お試しください。

 

お粥にした後に残った十種は、牛丼にも入れて「草花牛丼」にしてみました。お行儀は悪いかもですが、良く混ぜてから食べると牛丼のタレが草花にも馴染んでこれはこれで美味しかったです。一種類の野草だけだとクセが強くて好き嫌いが分かれるかもしれませんが、少量多品種にすると一人だけ主張する子もなく、それぞれの個性が牛丼と馴染んで違和感なく美味しく頂けました。

 

なお、個人的な感想ですが今の時期でも採集できるホトケノザは野草粥に入れない方がいいです。あの子は個性が強すぎて良くアク抜きするか濃い味付けにしないと厳しいです。

また、新芽や若葉の状態では毒草かどうかの判別が難しいものもあるので、確実に判断できない野草を食べるのはお止め下さい。

 

#七草粥 #縁起物 #野草 #摘み草